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複数の商品(エネルギー、金属、農産物など)の価格動向を総合的に示す指数。市場全体のトレンドを把握し、投資戦略の立案やインフレ動向の分析に活用されます。代表的な指数にはS&P GSCIやBloomberg Commodity Indexがあります。
コモディティインデックス(Commodity Index、商品指数)とは、エネルギー、金属、農産物といった様々なコモディティ(商品)の価格動向を、市場全体として、あるいは特定のセクターごとに総合的に把握するために、複数のコモディティ先物価格などを特定のルール(構成銘柄の選定基準、加重方法など)に基づいて合成し、指数化したものです。
世界的に広く参照されている主要なコモディティインデックスには、以下のようなものがあります。
多くのコモディティインデックスは、現物価格ではなく、流動性の高い先物契約の価格に基づいて算出されます。そのため、インデックスのパフォーマンスは、個々の商品価格の変動だけでなく、先物市場の期間構造(コンタンゴ/バックワーデーション)や、限月乗り換え(ロールオーバー)のコスト/リターンにも影響を受けます。指数の構成銘柄や算出ルール(加重方法など)の違いによって、パフォーマンスは大きく異なる点に留意が必要です。
商品指数
S&P GSCI
S&P Global社が算出する世界で最も広く認識されている商品指数の一つ。エネルギー、金属、農産物、畜産物を含む24種類の商品先物で構成され、世界の生産量加重平均により算出。エネルギーセクターの比率が高いのが特徴です。
ブルームバーグ商品指数
ブルームバーグが算出する分散型商品指数。20種類以上の商品先物で構成され、流動性と生産量を基準に加重。単一商品やセクターの上限を設定し、より均等な分散を実現。旧DJ-UBS商品指数から改称されました。
価格評価
商品市場において、取引価格や市場参加者からの情報を基に、特定商品の公正な市場価格を評価・算出するプロセス。価格評価機関(PRA)が独自の方法論に基づいて実施し、ベンチマーク価格として広く利用されます。
CRB指数
Refinitiv/CoreCommodity CRB Indexの略称で、1957年から算出される歴史ある商品指数。19種類の商品先物で構成され、エネルギー、農産物、金属を均等に近い比率で配分。商品市場全体のインフレ指標として長年利用されています。
ロジャーズ国際商品指数
投資家ジム・ロジャーズが開発した商品指数。38種類の商品で構成され、他の主要指数より幅広い商品をカバー。新興国での消費パターンを反映し、農産物の比率が高いのが特徴。長期的な商品投資の指標として設計されています。
価格評価機関
PRAとも呼ばれ、商品市場の価格情報を収集・評価・公表する専門機関。Platts、Argus、ICISなどが代表的。独自の方法論に基づいて市場価格を評価し、業界標準のベンチマーク価格を提供。透明性と信頼性が重要です。
エネルギーサブ指数
商品指数のエネルギーセクター部分を表す部分指数。原油、天然ガス、ガソリン、軽油などのエネルギー商品で構成。商品指数全体の中で最も大きなウェイトを占めることが多く、原油価格の変動に大きく影響されます。
農産物サブ指数
商品指数の農産物セクター部分を表す部分指数。穀物(小麦、トウモロコシ、大豆)、ソフト商品(砂糖、コーヒー、綿花)などで構成。天候、作付面積、需給バランスの影響を受けやすく、食料インフレの指標となります。