Himotsuki (Tied)

### 概要 紐付き（ひもつき）とは、取引、契約、資金、あるいは情報などが、完全に自由な状態ではなく、何らかの特定の条件、制約、用途、あるいは特定の相手先やプロジェクトなどに**結び付けられている（紐が付いている）状態**を指す、やや口語的・慣用的な表現です。「条件付き」、「特定用途向け」、「関連付けられた」といったニュアンスを持ちます。 ### 主な用例と意味合い - **紐付き契約/取引:** - 特定の原材料供給契約が、特定製品の販売契約とセットになっているなど。 - ある取引の実行が、別の取引の成立を条件としている。 - 特定の買い手・売り手との継続的な取引関係を指す場合も。 - **紐付き融資/資金:** - 融資の使途が特定の設備投資等に限定されている。 - 政府開発援助（ODA）で、使途が供与国からの資材購入等に限定される（タイド援助）。 - **紐付き情報:** 特定プロジェクト等に関連付けられ、自由な利用・開示が制限されている情報。 - **コモディティ取引:** 特定産地・品質のものが、特定用途向けに指定されて取引される。 ### 背景と目的 「紐付き」にする目的は様々です。 - リスク管理: 特定契約のリスクを限定。 - 関係性の担保: 取引相手との長期関係確保。 - 資金使途の管理: 融資・援助資金の目的外使用防止。 - 品質・仕様の確保: 特定用途に必要な品質の原材料等を確保。 「紐付き」でない自由な状態は「紐なし」「フリー」「スポット」などと呼ばれます。取引や契約の条件を理解する上で、「紐付き」の有無や内容の確認は重要です。