IPI (Interior Points Intermodal)

### 概要 IPI（Interior Points Intermodal、アイピーアイ）とは、主に北米向けの国際コンテナ輸送において、貨物が最初に到着した港（通常は西海岸）でコンテナを陸揚げし、そこから鉄道やトラックといった陸上輸送手段を組み合わせて（インターモーダル輸送）、さらに内陸部にある最終仕向地（例: シカゴ等）まで**通し**で輸送する複合一貫輸送サービス、またはその方式を指します。「内陸地点複合輸送」と訳されます。 ### 特徴 - **複合輸送:** 海上輸送と陸上輸送（主に鉄道）を組み合わせます。 - **通し運賃・通しB/L:** 多くの場合、出発地から最終内陸仕向地までの通し運賃・一枚のB/Lでカバーされます。 - **リードタイム:** 特にアジア発米国中西部等への輸送では、西海岸経由のIPI輸送はオールウォーター輸送に比べて日数を短縮できる利点があります。 ### MLBとの関係 IPIと類似の用語にMLB（ミニランドブリッジ）があります。 - **MLB:** 西海岸陸揚げ後、鉄道等で**東海岸またはガルフ沿岸の港**まで陸送する方式。 - **IPI:** 西海岸陸揚げ後、鉄道等で**内陸部の地点**まで陸送する方式。 実務上は広くIPIと呼ばれることもあります。 ### Reverse IPI（逆IPI） 東海岸港で陸揚げした貨物を内陸部等へ輸送する方式は「Reverse IPI」と呼ばれます。 IPIは、広大な北米大陸において、港から離れた内陸部への効率的なコンテナ輸送を実現する輸送モードです。