Tokyo Commodity Exchange

### 概要 東京商品取引所（Tokyo Commodity Exchange, TOCOM）は、日本における代表的な商品デリバティブ（先物・オプション）取引所です。1984年に設立され、長年にわたり日本の商品先物市場の中核を担ってきました。2020年に株式会社日本取引所グループ（JPX）の子会社となり、現在は大阪取引所（OSE）と共にJPXグループのデリバティブ市場の一部として運営されています。 ### 主な上場商品 TOCOM（現JPX商品市場）では、以下のような幅広い商品デリバティブが取引されています。 - **貴金属:** 金（標準、ミニ、スポット）、銀、白金（標準、ミニ、スポット）、パラジウム。 - **ゴム:** RSS3先物。 - **アルミニウム:** 先物。 - **エネルギー:** 電力先物、LNG先物、ドバイ原油先物、バージガソリン・灯油・軽油・重油先物。 - **農産物:** 大豆、小豆、トウモロコシ、粗糖など。 ### 特徴 - **JPXグループ:** JPX傘下となり、清算機能は日本証券クリアリング機構（JSCC）に統合、取引システムもJ-GATEに移行し、金融デリバティブ市場との連携が強化されています。 - **総合商品市場:** 貴金属、ゴム、エネルギー、農産物と幅広い商品を扱っています。 - **国際的な連携:** CMEグループなど海外取引所とも連携しています。 ### 市場参加者 商社、精錬会社、電力・ガス会社、生産者、証券会社、商品先物取引業者、機関投資家、個人投資家などが参加しています。 TOCOMは、JPXグループの商品デリバティブ市場として、日本の実体経済に関連するリスクヘッジ手段や投資機会を提供しています。