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コモディティ取引用語辞典トレタム

コモディティ取引に関する専門用語を学べる総合用語集

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    Countervailing Duty

    相殺関税

    貿易救済措置

    相殺関税は、補助金を受けた輸入品に対して課される追加関税で、不公正競争から国内産業を保護します。商品取引では政府補助を受けた競合品との価格競争において、市場環境や収益性に大きな影響を与える重要な貿易救済措置です。

    1. 基本概念

    相殺関税(Countervailing Duty, CVD)は、外国政府による補助金を受けて輸出される商品に対し、その補助金分を相殺するために課される追加関税です。WTO補助金- 相殺措置協定に基づき、国内産業への重大な損害が認定された場合に適用され、公正な競争条件の回復を目的とします。商品取引企業では、政府補助を受けた競合品(中国の鉄鋼、太陽光パネル等)との価格競争において、市場シェアや収益性に直接影響する重要な貿易救済措置として、継続的な監視と対応戦略の検討が不可欠です。

    2. 規制構造- 要件

    相殺関税は、①補助金の存在確認、②国内産業への損害認定、③因果関係の立証、④相殺関税率の算定の4段階で決定されます。調査当局は、申請受理から12-18ヶ月以内に最終決定を行い、暫定措置(120日後)と最終措置を区別します。補助金は、政府の財政負担、特定企業- 産業への利益供与、貿易への悪影響の3要件で判定されます。相殺関税率は、補助金額を輸出量で除した単位当たり補助金額を上限とし、損害除去に必要な水準に設定されます。措置期間は原則5年で、継続の必要性について定期審査が実施されます。

    3. 商品取引での適用

    商品トレーディング企業では、①鉄鋼製品:中国製品への高率相殺関税、②太陽光パネル:中国- 東南アジア製品、③化学品:中国の石炭化学製品、④農産品:EU農業補助金対象品目などで相殺関税の影響を受けます。対応策として、原産地の変更- 多様化、付加価値向上による差別化、長期契約による価格安定化を実施します。米中貿易摩擦では、中国製アルミニウム、化学品に高率の相殺関税が課され、調達戦略の抜本的見直しが必要となりました。リスク管理では、相殺関税調査の動向監視、代替供給源の確保、価格ヘッジ戦略の検討を継続的に実施します。

    4. メリットと効果

    相殺関税により、補助金による不公正競争の是正、国内産業の保護、公正な市場環境の確保が実現されます。商品取引では、補助金依存の低コスト品との競争から解放され、品質- 技術力による差別化、適正価格での取引、長期的な投資回収が可能になります。また、WTOルールに基づく透明で予見可能な措置により、貿易政策の安定性、多国間協調の維持にも貢献します。国内雇用の維持、技術革新の促進、サプライチェーンの多様化により、経済安全保障の向上も期待できます。

    5. 注意点とリスク

    相殺関税により、輸入コストの上昇、供給源の制限、最終製品価格の上昇が生じるリスクがあります。また、対象国からの報復措置、WTO紛争への発展、二国間関係の悪化の可能性もあります。商品取引では、代替調達コストの増加、長期契約の見直し、顧客への価格転嫁の困難などの影響があります。相殺関税の認定基準や税率算定の複雑さにより、予測困難な制度変更、遡及適用のリスクも存在します。グローバルサプライチェーンでは、原産地規則の複雑化、迂回貿易規制の強化により、調達戦略の大幅な見直しが必要になる場合があります。

    6. 関連制度- 協定

    WTO補助金- 相殺措置協定、GATT第6条、各国の相殺関税法(米国通商法、EU基本規則等)が基本的な法的枠組みです。地域貿易協定(USMCA、CPTPP等)では、より厳格な補助金規律や透明性要求が設けられています。OECD輸出信用ガイドライン、WTO漁業補助金協定なども関連制度です。近年は、ESG関連補助金、デジタル分野での政府支援、グリーン補助金の取扱いが新たな争点となっています。

    7. 実務ポイント- 動向

    相殺関税対応の成功要因は、早期の情報収集、多角的な調達戦略、専門的な法的対応です。商品取引企業では、貿易救済データベースの活用、業界団体との連携により、効率的な情報収集と対応を実現しています。今後は、グリーン補助金、デジタル関連支援、経済安全保障政策の拡大により、相殺関税の対象範囲が拡大すると予想されます。

    関連用語
    Dumping Margin

    ダンピングマージン

    ダンピングマージンは、輸入商品の国内販売価格と正常価格の差額を表す指標です。正常価格を基準としてダンピングの程度を測定し、反ダンピング関税の税率を決定する際の重要な根拠となります。商品取引では、国際貿易における価格競争力と関税負担の評価において重要な指標です。

    Emergency Protection

    緊急保護措置

    緊急保護措置は、国内産業が輸入急増により重大な損害を受ける、または受ける恐れがある場合に、一時的に輸入制限を実施する貿易救済措置です。国内産業の保護と調整時間の確保を目的とし、WTO協定に基づいて実施されます。商品取引では、国内産業保護と貿易秩序維持において重要な制度です。

    Subsidy Investigation

    補助金調査

    政府や公的機関による補助金の不正受給や濫用を調査する制度。適切な補助金の配分と透明性の確保を目的とし、公平な競争環境の維持に貢献する。

    Dumping Investigation

    ダンピング調査

    ダンピング調査は、輸入商品が不当に安い価格で販売されているかどうかを調査する行政手続きです。国内産業への損害の有無を確認し、必要に応じて反ダンピング関税を課すことで、公正な競争環境を確保します。商品取引では、国際貿易における公正性確保と国内産業保護において重要な制度です。

    Import Surge

    輸入急増

    輸入急増は、特定の商品の輸入量が短期間に急激に増加する現象です。国内産業への損害や市場の混乱を引き起こす可能性があり、緊急保護措置や輸入制限の対象となる場合があります。商品取引では、貿易政策と市場環境の変化において重要な監視対象です。

    Injury Determination

    損害認定

    損害認定は、貿易救済措置において、輸入急増が国内産業に重大な損害を与えているかどうかを判断するプロセスです。生産量、売上高、雇用、収益性などの経済指標を分析し、国内産業への影響を総合的に評価します。商品取引では、貿易救済措置の適用判断において重要な手続きです。

    Safeguard Measures

    セーフガード措置

    セーフガード措置は、輸入急増による国内産業への深刻な損害を防ぐ緊急保護措置で、WTO協定で規律されています。商品取引では一時的な関税引上げや輸入制限により、市場環境や調達戦略に大きな影響を与える重要な貿易救済制度です。

    Anti-Dumping Duty

    アンチダンピング関税

    アンチダンピング関税は、不当廉売から国内産業を保護する追加関税で、WTO協定に基づき課されます。商品取引では低価格輸入品との競争において、市場構造や価格戦略に大きな影響を与える重要な貿易救済措置です。