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コモディティ取引用語辞典トレタム

コモディティ取引に関する専門用語を学べる総合用語集

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    GSP (Generalized System of Preferences)

    一般特恵関税制度(GSP)

    貿易規制

    先進国が開発途上国・地域からの輸入品(主に農水産品や工業製品)に対して、通常の関税率よりも低い税率(特恵関税)または無税を一方的に適用する制度です。途上国の輸出所得増大や経済発展を支援することを目的とします。

    概要

    一般特恵関税制度(Generalized System of Preferences, GSP)とは、先進国(特恵供与国)が、開発途上国- 地域(特恵受益国- 地域)からの特定の輸入品(主に農水産品および鉱工業製品)に対して、最恵国(MFN)税率よりも低い関税率(特恵税率)、または無税を、一方的かつ非相互的に適用する制度です。

    目的

    • 開発途上国の輸出所得の増大。
    • 開発途上国の工業化の促進。
    • 開発途上国の経済発展の支援。

    特徴

    • 一方的供与: 先進国が一方的に与えるもので、見返りを求めません(非相互主義)。
    • 対象国- 品目: 各特恵供与国が独自に定めます。
    • 卒業制度: 経済発展が進んだ国や品目は対象から除外(卒業)されることがあります。
    • 原産地規則: 特恵適用には、特恵受益国の原産であることを証明するGSP原産地規則を満たし、原産地証明書(Form Aなど)を提出する必要があります。

    歴史と現状

    1968年のUNCTADでの合意に基づき、1970年代初頭から多くの先進国で導入されました。日本も1971年から実施しています。
    近年では、FTA/EPAの拡大に伴い、それらの特恵関税がGSPより有利になる場合も増え、GSP制度の役割や対象は見直される傾向にあります。

    GSPは、南北問題解決と開発途上国の経済発展支援のための国際的な貿易政策枠組みの一つです。

    同義語・略語

    GSP, 特恵関税

    関連用語
    Tariff Rate Quota (TRQ)

    関税割当制度

    関税割当制度は、一定数量まで低関税、超過分は高関税を適用する制度で、市場アクセスと国内産業保護を両立させます。商品取引では農産品や工業製品で枠内税率の活用により、コスト優位性の確保が可能です。

    Import Quota

    輸入割当

    国内産業の保護や需給調整などを目的として、政府が特定の輸入品目について、一定期間内に輸入できる数量や金額に上限(割当枠)を設定する制度、またはその割当枠のことです。「IQ制度」とも呼ばれます。

    Export License

    輸出許可証

    輸出許可証は、特定の商品を輸出する際に政府が発行する許可書です。戦略物資、技術、文化財などの輸出を管理し、国家安全保障と国際条約の遵守を確保します。商品取引では、輸出規制の遵守と貿易コンプライアンスにおいて重要な書類です。

    Import License

    輸入許可証

    輸入許可証は、特定の商品を輸入する際に政府が発行する許可書です。戦略物資、技術、文化財などの輸入を管理し、国家安全保障と国際条約の遵守を確保します。商品取引では、輸入規制の遵守と貿易コンプライアンスにおいて重要な書類です。

    Most Favored Nation

    最恵国待遇

    最恵国待遇(MFN)は、貿易協定において、特定の国に与えられた最も有利な貿易条件を他の加盟国にも同様に適用する原則です。貿易の非差別性を確保し、国際貿易の公正性と自由化を促進します。商品取引では、国際貿易における競争条件の平等化において重要な貿易原則です。

    National Treatment

    内国民待遇

    内国民待遇は、貿易協定において、輸入商品や外国企業に対して、国内商品や国内企業と同等の待遇を与える原則です。貿易の非差別性を確保し、国際貿易の公正性と自由化を促進します。商品取引では、国際貿易における競争条件の平等化において重要な貿易原則です。

    Tariff Quota

    関税割当

    特定の数量までは低関税または無関税で輸入を認める制度。国内産業の保護と輸入の促進を両立させ、貿易政策の重要な手段として活用される。

    WTO Rules

    WTOルール

    世界貿易機関が定める国際貿易の基本ルール。関税の削減、非関税障壁の撤廃、公正な競争の促進などを目的とする。国際貿易の基盤となる重要な制度。