船下ろしの概要

船下ろしは船舶から貨物を陸揚げする作業で、輸入プロセスの起点となります。揚げ地での通関手続き、国内流通への接続点として重要な役割を果たします。

荷揚げ作業の流れ

本船の入港後、検疫、入国審査を経て荷役作業が開始されます。コンテナはガントリークレーンで陸揚げし、コンテナヤード（CY）に搬入します。在来貨物は上屋に搬入し、通関を待ちます。

LCL貨物（混載貨物）はCFSでデバンニング（取り出し）を行います。貨物の仕分け、検品、通関用の書類作成を実施します。FCL貨物（コンテナ単位）は指定場所まで陸送後にデバンニングします。

D/O（荷渡指図書）と引換えに貨物を引き取ります。船荷証券の原本を船会社に提示し、D/Oを取得する必要があります。貨物の引取りにより、運送契約が完了し、所有権が荷主に移転します。

コンテナには無料保管期間（フリータイム）があり、通常5〜7日間です。期限を超えると保管料（デマレージ）が発生します。1日あたり数千円から数万円の追加費用となるため、迅速な引取りが必要です。