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商品や金融商品を即時または短期間内に受け渡す現物取引の価格。先物価格と対比される最も基本的な価格概念で、現在の需給バランスを直接反映します。原油、金属、農産物など各商品市場で日々形成されています。
スポット価格(Spot Price)は、商品や金融資産を即座にまたは極めて短期間内に受け渡す取引における価格です。現物価格や直物価格とも呼ばれ、その時点での需給バランスを最も直接的に反映する指標となります。先物価格やフォワード価格と対比される概念で、コモディティ市場における最も基本的な価格形態です。
スポット価格の特徴は即時性にあります。通常、契約から2営業日以内に決済と受け渡しが行われます。この即時性により、現在の市場状況を純粋に反映した価格となり、将来の期待や金利などの時間的要素の影響を受けにくいという特性があります。ただし、商品によって受け渡し期間の定義は異なり、原油では1か月以内、電力では即時から24時間以内など、市場慣行により決まっています。
固定価格
契約期間中、価格が一定に固定される価格設定方法。価格変動リスクを回避でき、予算計画が立てやすい利点があります。インフレ期には買い手有利、デフレ期には売り手有利となるため、市場見通しに基づく交渉が重要です。
変動価格
市場価格やインデックスに連動して変動する価格設定方法。原油のスポット価格、LME金属価格などを基準に、定期的に価格が改定されます。市場実勢を反映できる反面、価格変動リスクを負うことになります。
フォーミュラ価格
事前に合意した計算式により価格を決定する方法。基準価格にプレミアムやディスカウント、輸送費、品質調整などを加味します。長期契約で多用され、透明性が高く、市場変動と契約の安定性のバランスを取ることができます。
指数連動価格
商品指数や価格指標に連動して自動的に調整される価格。S&P GSCI、Platts価格、CPI などを基準とし、価格改定の透明性と客観性を確保できます。天然ガスの原油価格連動など、異なる商品間の連動も行われます。
ビッドプライス(買値)
市場で買い手が特定の資産を購入してもよいと提示している価格水準のことです。「買値」や「買い気配値」と同義です。売り手が提示するアスクプライス(売値)と対になります。
清算値(決済価格)
主に先物取引やオプション取引において、取引所が毎日の取引終了後に、値洗い(時価評価)や証拠金の計算、最終的な決済を行うために公式に決定・発表する価格のことです。
始値(寄り付き)
取引所の取引時間開始後、または特定の取引セッションの開始時に、最初に成立した取引の価格のことです。「寄り付き値段」とも呼ばれます。その日の取引の起点となる価格です。