ACL Allowance Cabin Load

### 概要 ACL（Allowance Cabin Load または Allowable Cabin Load / Allowable Cargo Load）とは、主に航空貨物輸送において、特定の航空機が、特定の路線、運航条件下（飛行距離、気象条件、必要燃料搭載量など）で、安全に搭載し離陸することが許容される貨物の最大重量（または容積）のことです。「搭載許容貨物量」や「有効搭載量」などと訳されます。 ### 決定要因 ACLは以下の要因で変動します。 - 航空機の最大離陸重量・自重 - 乗員・乗客・手荷物重量 - 搭載燃料重量（飛行距離、天候等で変動） - その他搭載物重量 - 気象条件（気温、気圧、風） - 空港条件（滑走路長、標高） **ACL ≈ 最大離陸重量 - (自重 + 乗員等重量 + 搭載燃料重量 + その他搭載物)** ### 輸送実務における意味 - **搭載可否の判断:** 航空会社やフォワーダーはACLに基づき、搭載可能な貨物量を判断します。 - **収益性:** 貨物機の場合、ACLが大きいほど収益性が高まります。 - **優先順位付け:** ACLに余裕がない場合、緊急貨物や高運賃貨物が優先されることがあります。 特に長距離路線や悪天候時、需要旺盛期にはACLが制約となり、スペース確保が難しくなることがあります。