AFTA ASEAN Free Trade Area

### 概要 ASEAN自由貿易地域（ASEAN Free Trade Area, AFTA）とは、ASEAN加盟国間の経済統合深化と域内貿易促進を目的として、1992年に署名され、1993年から段階的に実施されている自由貿易協定および経済圏のことです。「アセアン自由貿易地域」とも表記されます。 ### 主要なメカニズム：CEPT AFTAの中心は「共通効果特恵関税（Common Effective Preferential Tariff, CEPT）スキーム」です。ASEAN域内原産品に対して、加盟国相互間で関税率を段階的に引き下げ、最終的にほぼゼロにすることを目指します。 ### 目的 - 域内貿易の自由化・活性化。 - 域内分業（サプライチェーン）の促進。 - 外国直接投資（FDI）の誘致。 - ASEAN経済共同体（AEC）への発展の基礎。 ### 他のFTAとの関係 AFTAはASEAN「域内」の自由化を進める一方、ASEANは「域外」の国々とも個別にFTAを締結しています（例: ACFTA（対中国）、AJCEP（対日本）など）。さらに、これらを含むRCEPも発効しています。 AFTAは、ASEAN地域の経済発展と統合において、中核的な役割を果たしてきました。