Buyers consolidation

### 概要 バイヤーズコンソリデーション（Buyer's Consolidation）とは、輸入者（Buyer）が、海外にある複数の異なる輸出者（サプライヤー）から商品を買い付け、輸入する際に、それらの貨物を輸出地の特定拠点（通常はフォワーダー等の倉庫）に集め、そこで**輸入者（バイヤー）単位で一つのコンテナに混載（Consolidation）し、FCL（Full Container Load）貨物として仕立ててからまとめて輸入国へ海上輸送する**物流サービスまたはその輸送形態のことです。「買い手混載」とも呼ばれます。 ### 目的とメリット（輸入者側） - **輸送コスト削減:** 個々にLCL貨物として輸送するより、FCL貨物に仕立てることで、コンテナ単位の割安な海上運賃適用や、輸入地でのCFSチャージ削減が可能です。 - **輸送管理の効率化:** 複数の小口貨物を一つのコンテナとして管理でき、輸送状況追跡や通関、国内配送手配が効率化されます。 - **リードタイムの最適化:** 出荷タイミングを調整し、まとめて輸送することで在庫管理や納期最適化を図りやすくなります。 - **貨物のダメージリスク低減:** LCL輸送に比べ、コンテナ開封・積替回数が減るため、ダメージリスクが低減します。 ### プロセス 1. 輸入者はフォワーダー等にバイヤーズコンソリデーションを依頼。 2. 各サプライヤーは指定倉庫へ貨物を納入。 3. 物流業者は貨物を輸入者ごとに仕分け・検品等。 4. 貨物がコンテナ1本分にまとまったらバンニングしFCLとして船積み手配。 5. 輸入者はFCL貨物として輸入通関・引取。 バイヤーズコンソリデーションは、複数の海外サプライヤーから調達を行う輸入企業にとって、物流コスト削減と効率化を実現するための有効な手段です。