C-TPAT (Customs-Trade Partnership Against Terrorism)

### 概要 C-TPAT（シーティーパット）とは、**C**ustoms-**T**rade **P**artnership **A**gainst **T**errorism の略称であり、米国の税関・国境警備局（CBP）が、サプライチェーン全体のセキュリティを強化しテロリスクを低減するために、民間の貿易関連事業者（輸入者、運送業者等）との間で自主的な協力関係を構築するプログラムです。 ### 目的 - サプライチェーン・セキュリティ強化: 参加企業が自主的にセキュリティ基準を強化・維持することを促します。 - 貿易の円滑化: セキュリティ対策が十分とCBPに認証された企業に対し、輸入通関での検査率低減や手続き迅速化等の優遇措置を提供します。 ### 参加対象 輸入者、運送業者、倉庫業者、製造業者など、米国向けサプライチェーンに関わる幅広い事業者が参加対象です（任意）。 ### AEO制度との関係 C-TPATは米国のAEO（認定事業者）制度に相当します。日本のAEO制度など他国の同様制度との間で相互承認（MRA）も進められており、相互承認国のAEO事業者は米国でも優遇措置を受けられる場合があります。 C-TPATは、官民連携によりサプライチェーンのセキュリティと円滑化の両立を目指す取り組みです。