Chromium
クロム
ハードコモディティ
原子番号24の元素(Cr)で、硬く光沢のある銀白色の金属です。耐食性や耐熱性に優れ、ステンレス鋼の主要な合金成分や、めっき(クロムめっき)、顔料などに広く利用されます。
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### 概要
クロム(Chromium)は、原子番号24、元素記号Crで表される遷移金属元素です。硬度が高く、融点が高く(約1907℃)、美しい銀白色の光沢を持つ金属です。最大の特徴は、空気中や水中で表面に非常に薄い不動態皮膜(酸化皮膜)を形成し、優れた耐食性(錆びにくさ)を示すことです。
### 主な用途
その特性から、主に合金成分や表面処理として広く利用されています。
- **ステンレス鋼:** クロムの最も大きな用途は、ステンレス鋼(Stainless Steel)の主要な合金成分です。鉄に一定量(通常10.5%以上)のクロムを添加することで、耐食性が飛躍的に向上します。
- **合金:** ニッケルとの合金(ニクロム)は電熱線として、コバルトとの合金(ステライト)は耐摩耗・耐熱工具として、その他特殊鋼や超合金の添加元素として強度や耐熱性、耐食性を向上させる目的で用いられます。
- **めっき(クロムめっき):** 美しい光沢と硬度、耐食性を付与するため、自動車部品、水栓金具、工具などの表面処理(装飾クロムめっき、硬質クロムめっき)に利用されます。
- **顔料:** クロム化合物は、黄色(クロムイエロー)、緑色(酸化クロムグリーン)、オレンジ色などの顔料として塗料やインクに利用されます。
- **その他:** 耐火材(クロム鉱石)、皮革なめし剤(クロムなめし)、触媒、木材防腐剤など。
### 資源と市場
主な鉱石はクロム鉄鉱(クロマイト)であり、南アフリカ、カザフスタン、インド、トルコなどが主要な生産国です。多くはフェロクロム(鉄との合金)の形で製錬され、ステンレス鋼などの原料として供給されます。価格はステンレス鋼の生産動向や主要生産国の供給状況などに影響されます。
同義語・略語
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関連用語
関連用語はありません
参考文献
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