Feeder Cattle

### 概要 フィーダーカトル（Feeder Cattle）とは、主に肉用牛の生産プロセスにおいて、育成段階を終え、穀物飼料中心の最終的な肥育段階に入る前の、生きた状態の若い牛（子牛や若牛）を指します。「肥育用素牛（もとうし）」とも呼ばれます。ソフトコモディティとして取引されます。 ### 生産プロセスにおける位置づけ 「繁殖 → 育成（放牧等）→ 肥育（穀物中心）→ 出荷（生牛）」の「肥育」段階に入る前の牛です。 ### 取引市場 (CME Feeder Cattle Futures) CME（シカゴ）には「Feeder Cattle Futures」として先物・オプションが上場されています。 - **契約単位:** 50,000ポンドの去勢雄牛（特定の体重・等級基準あり）。 - **決済方法:** 現金決済（CME Feeder Cattle Indexに基づく）。 ### 利用目的 - **価格リスクヘッジ:** 肥育業者は将来の素牛購入価格上昇リスクに対し先物買い、子牛生産者は将来の販売価格下落リスクに対し先物売り。 - **価格発見:** 将来の素牛需給への期待を反映。 - **投機:** 将来価格変動予測に基づく取引。 ### 価格変動要因 - **生牛（Live Cattle）価格:** 出荷価格の見通し。 - **飼料価格（特にトウモロコシ）:** 肥育コストの見通し。飼料高騰は価格下落要因。 - **子牛の供給量:** 繁殖・育成状況、天候など。 Feeder Cattle 先物は、牛肉生産の初期段階における価格リスクを管理するためのツールです。