Harmonized System (HS Code)

### 概要 HSコード（エイチエスコード）とは、「商品の名称及び分類についての統一システム（Harmonized Commodity Description and Coding System）」の略称であり、国際貿易で取引されるあらゆる商品を、特定のルールに基づき体系的に分類し、固有の番号（コード）を付与する国際的なシステム、またはそのコード番号自体を指します。WCO（世界税関機構）によって管理され、世界のほとんどの国が採用しています。 ### 目的 - **国際貿易の円滑化:** 各国で異なっていた商品分類を世界的に統一し、輸出入申告、関税率適用、統計作成などを効率化します。 - **関税分類の基礎:** 各国はこのHSコードに基づき自国の関税率表を作成します。 - **貿易統計の作成:** HSコードを用いて国際比較可能な統計が作成されます。 - **規制対象品目の特定:** 輸出入規制対象品目をHSコードで特定します。 ### コード体系 原則として**6桁**が世界共通番号です。商品は、類（上2桁）、項（上4桁）、号（6桁）の順に細かく分類されます。多くの国では共通6桁に国内細分（7桁目以降、日本は9桁）を加えています。 ### HSコードの特定 輸出入時には正確なHSコード特定が重要です。コードにより関税率や規制が異なるため、誤ると追徴課税や通関遅延の原因となります。特定（HS分類）は複雑な場合もあり、専門家への相談が必要なこともあります。 HSコードは、国際貿易における「商品の世界共通言語」とも言える分類システムです。