List Control (Japan Export Control)

### 概要 リスト規制（List Control）とは、日本の外国為替及び外国貿易法（外為法）に基づく安全保障貿易管理（輸出管理）における主要な規制方式の一つです。国際的な合意に基づき、武器そのものや、大量破壊兵器・通常兵器の開発等に転用されるおそれが高い特定の高性能な貨物（物品）や技術（プログラムを含む）を、法令（輸出貿易管理令 別表第１、外国為替令 別表）でリストアップし、これらの品目を輸出する場合等に、原則として仕向地にかかわらず、事前に経済産業大臣の許可を義務付ける制度です。 ### 対象品目・技術 規制対象は法令の別表に具体的に定められています。カテゴリーは武器関連（1項）と、大量破壊兵器関連および通常兵器関連の汎用品・技術（2項～15項）があります。例: 高性能工作機械、炭素繊維、特定半導体、センサー、暗号装置など。 ### 該非判定 輸出者は、自社の輸出貨物・技術がこれらのリスト規制品目に該当するかを確認する義務（該非判定）があります。 ### キャッチオール規制との関係 リスト規制は特に機微度の高い品目を具体的に指定して規制します。これに対し、リスト規制対象外であっても、用途や需要者から大量破壊兵器等の開発等への懸念がある場合に輸出許可を必要とするのが「キャッチオール規制」であり、リスト規制を補完します。 リスト規制への該非判定は、輸出管理コンプライアンスの第一歩となります。