Non-Exchange Transaction

### 概要 ノンエクスチェンジ取引（Non-Exchange Transaction）という言葉は、文脈によっていくつかの異なる意味合いで使われますが、主に以下の二つの意味が考えられます。 1. **対価交換を伴わない取引（会計・公会計上の概念）:** - 企業会計や特に公会計（政府・地方公共団体など）において、一方の当事者が価値（現金、資産、サービスなど）を提供する一方で、相手方から直接的な見返り（対価）を受け取らない、または受け取るとしても著しく価値が異なるような取引を指します。 - 例: 政府から企業への補助金交付、個人や企業からの寄付、税金の徴収、罰金の支払いなど。 - これらの取引は、通常の売買のような「交換（Exchange）」とは性質が異なるため、会計処理や収益認識の基準が別途定められています。 2. **取引所外取引（OTC取引）:** - まれに、証券取引所や商品取引所といった公設の「取引所（Exchange）」を介さずに行われる相対取引（Over-the-Counter, OTC）を指して使われる可能性も考えられます。しかし、この意味では通常「OTC取引」という言葉の方が一般的です。 ### どちらの意味か どちらの意味で使われているかは、それが用いられている文脈（会計基準の話か、市場取引の話かなど）から判断する必要があります。一般的に会計や公会計の文脈で「Non-Exchange Transaction」と出てきた場合は、(1)の「対価交換を伴わない取引」を指すことが多いです。 (※以前、私がこの用語に対し「無為替取引」という訳を当てはめて回答したことがありましたが、それは外国為替取引を伴わない国際間の資金移動などを指す場合があり、上記(1)(2)とは異なる可能性が高いです。訂正いたします。)