Open Position

### 概要 未決済ポジション（Open Position）とは、金融市場や商品市場において、トレーダーや投資家が新規に買い（ロング）または売り（ショート）の取引を行った後、まだそのポジションを解消するための反対売買を行っていない、**保有中の持ち高**のことを指します。日本では、特に先物・オプション取引で「**建玉（たてぎょく）**」と呼ばれるのが一般的です。 ### 特徴 - **市場リスクに晒されている:** 未決済ポジションを保有している間は、市場価格の変動によって評価損益が変動するリスクに常に晒されています。 - **決済が必要:** ポジションから生じる損益を確定させるためには、反対売買を行ってポジションを決済（クローズ）する必要があります。 - **証拠金の対象（デリバティブの場合）:** 先物やオプションなどの証拠金取引では、未決済ポジションに対して証拠金の維持が必要となります。 ### ポジションの種類 - **ロングポジション (Long Position):** 買い持ちの状態。 - **ショートポジション (Short Position):** 売り持ち（空売りなど）の状態。 ### 建玉残高 (Open Interest) 先物・オプション市場全体で、まだ決済されずに残っている未決済ポジション（建玉）の総数を「取組高」または「建玉残高（Open Interest）」と呼び、市場の活況度などを示す指標として注目されます。 未決済ポジションの管理（損切り、利益確定など）は、トレーディングにおけるリスク管理の基本となります。