メインコンテンツへスキップ
トレタム
コモディティ取引用語辞典1612個収録
用語一覧カテゴリーガイドシミュレーションチェックリスト
ホーム
ホーム
用語一覧
価格形成
価格タイプと決定
Posted Price

リンク

  • ホーム
  • トレタムについて
  • 用語一覧
  • カテゴリ
  • サイトマップ

サポート

  • お問い合わせ
  • お知らせ

法的情報

  • 利用規約
  • プライバシーポリシー

コモディティ取引用語辞典トレタム

コモディティ取引に関する専門用語を学べる総合用語集

© 2024 トレタム All Rights Reserved.

本サイトのコンテンツは、特に明記のない限り、引用・転載を禁止します。

    Posted Price

    公示価格

    価格タイプと決定

    Published official price

    基本概念

    公示価格(Posted Price)は、生産者や供給者が一方的に設定し公表する価格です。石油産業における産油国の公式販売価格(OSP)が代表例で、交渉の余地なく提示される価格を指します。市場価格と異なる場合があり、市場の需給バランスを反映していない場合もあります。

    公示価格の特徴

    一方的設定: 供給者が市場の需給に関係なく、独自の判断で価格を設定します。交渉不可: 買い手との交渉を経ずに、提示された価格での取引を強制します。市場価格との乖離: 市場の実態と乖離している場合があり、市場の効率性を阻害する可能性があります。政策目的: 政府や供給者の政策目的により価格が設定される場合があります。価格安定性: 市場価格の変動を抑制し、価格の安定性を図る目的があります。

    公示価格の種類

    政府公示価格: 政府機関が設定する公式価格で、政策目的で設定されます。メーカー公示価格: 製造業者が設定する標準価格で、業界の基準として機能します。業界標準価格: 業界団体が設定する標準価格で、業界の統一基準となります。公式販売価格: 産油国などが設定する公式販売価格で、国際取引の基準となります。基準価格: 契約や取引における基準となる価格として設定されます。

    商品別の公示価格

    石油: 産油国のOSP(Official Selling Price)が代表的な公示価格です。天然ガス: ガス供給会社が設定する基準価格が公示価格として機能します。金属: メーカーが設定する標準価格が公示価格として使用されます。化学品: メーカーが設定する標準価格が公示価格として機能します。農産物: 政府の買入価格や業界標準価格が公示価格となります。

    市場への影響

    価格形成: 公示価格が市場価格の上限や下限として機能する場合があります。取引効率性: 公示価格により取引交渉の効率化が図られる場合があります。市場の歪み: 市場価格との乖離により、市場の効率性が阻害される場合があります。価格安定性: 市場価格の変動を抑制し、価格の安定性を図る効果があります。政策効果: 政府の政策目的を達成するための手段として機能します。

    実務での活用

    契約基準: 長期契約における価格設定の基準として使用されます。価格交渉: 公示価格を基準とした価格交渉の起点として使用されます。リスク管理: 公示価格と市場価格の乖離リスクの管理に使用されます。投資判断: 公示価格の動向を分析し、投資判断の参考とします。規制対応: 政府規制や業界ルールへの対応における基準として使用されます。

    今後の課題と展望

    市場効率性: 公示価格と市場価格の乖離を最小化し、市場の効率性を向上させる必要があります。透明性: 公示価格の設定プロセスの透明性を向上させる必要があります。国際調和: 国際的な公示価格の調和を図り、国際取引の効率化を進める必要があります。デジタル化: 公示価格の設定と公表のデジタル化により、効率性と透明性を向上させる必要があります。

    関連用語
    Fixed Price

    固定価格

    契約期間中、価格が一定に固定される価格設定方法。価格変動リスクを回避でき、予算計画が立てやすい利点があります。インフレ期には買い手有利、デフレ期には売り手有利となるため、市場見通しに基づく交渉が重要です。

    Floating Price

    変動価格

    市場価格やインデックスに連動して変動する価格設定方法。原油のスポット価格、LME金属価格などを基準に、定期的に価格が改定されます。市場実勢を反映できる反面、価格変動リスクを負うことになります。

    Formula Price

    フォーミュラ価格

    事前に合意した計算式により価格を決定する方法。基準価格にプレミアムやディスカウント、輸送費、品質調整などを加味します。長期契約で多用され、透明性が高く、市場変動と契約の安定性のバランスを取ることができます。

    Index-linked Price

    指数連動価格

    商品指数や価格指標に連動して自動的に調整される価格。S&P GSCI、Platts価格、CPI などを基準とし、価格改定の透明性と客観性を確保できます。天然ガスの原油価格連動など、異なる商品間の連動も行われます。

    Spot Price

    スポット価格(直物価格)

    商品や金融商品を即時または短期間内に受け渡す現物取引の価格。先物価格と対比される最も基本的な価格概念で、現在の需給バランスを直接反映します。原油、金属、農産物など各商品市場で日々形成されています。

    Bid Price

    ビッドプライス(買値)

    市場で買い手が特定の資産を購入してもよいと提示している価格水準のことです。「買値」や「買い気配値」と同義です。売り手が提示するアスクプライス(売値)と対になります。

    Settlement Price

    清算値(決済価格)

    主に先物取引やオプション取引において、取引所が毎日の取引終了後に、値洗い(時価評価)や証拠金の計算、最終的な決済を行うために公式に決定・発表する価格のことです。

    Opening Price

    始値(寄り付き)

    取引所の取引時間開始後、または特定の取引セッションの開始時に、最初に成立した取引の価格のことです。「寄り付き値段」とも呼ばれます。その日の取引の起点となる価格です。