Rematerialisation

### 概要 リマテリアライゼーション（Rematerialisation）とは、株式、債券、あるいは商品（特に取引所での受渡対象となる地金など）の所有権や保管記録が、電子的なデータ（口座上の記録など）として管理されている状態（非物質化、ペーパーレス、Dematerialisation）から、再び物理的な形態（紙の株券・債券、現物の地金や商品そのもの）に変換・発行・引き出す手続きのことを指します。「現物化」や「再物質化」と訳されることもあります。 ### 金融・商品取引における文脈 - **証券:** 電子記録を基に、特殊な事情で物理的な証券の発行を要求するプロセスですが、現代では一般的ではありません。 - **商品（特に貴金属）:** 電子的な口座残高を、特定のバー（地金）として物理的に倉庫から引き出す（またはAllocated Accountへ移管する）手続きを指す場合があります。 ### 目的・理由 - **物理的な保有:** 投資家が現物を手元で保管したい場合。 - **特定の取引:** 現物の引き渡しが契約条件となっている場合。 - **法的手続き:** 特定の法的手続きで物理的な証拠が必要とされる場合（稀）。 ### 手続きとコスト 手続きは対象資産や市場により異なり、通常は手数料や物理的な引き出し・輸送コストが発生します。また、物理的な形態での保管には盗難や紛失のリスクが伴います。 現代の多くの市場ではデマテリアライゼーションが進んでおり、リマテリアライゼーションは限定的な状況で行われるプロセスとなっています。