Shikiri Kakaku / Shikiri

### 概要 仕切価格（しきりかかく、Shikiri Kakaku）とは、主に日本の商慣習において、商品の生産者（メーカー）や卸売業者が、小売業者や他の事業者など、**次の流通段階の事業者に対して商品を販売する際の価格（卸売価格）**を指す言葉です。単に「仕切り（しきり）」や「仕切り値（しきりね）」とも呼ばれます。 ### 特徴と使われ方 - **卸売価格:** 「卸売価格」や「業販価格」とほぼ同義です。 - **価格設定の基準:** 小売業者は、この仕切価格にマージンを上乗せして最終的な販売価格を決定します。 - **掛け率:** メーカー希望小売価格がある場合、「仕切価格 = MSRP × 仕切率（掛け率）」で提示されることがあります。 - **交渉:** 取引数量、支払条件、関係性などに応じて交渉で決定される場合があります。 - **建値との関係:** 特定業界では、メーカー等が提示する「建値（たてね）」が実質的な仕切価格の基準となる場合があります。 ### 会計上の扱い 仕切価格は、売り手にとっては「売上高」、買い手にとっては「仕入原価」となります。 仕切価格（仕切り）は、メーカーから小売に至る流通チャネルにおける、事業者間の取引価格を示す日本の商慣習に基づいた用語です。