Sovereign Risk

### 概要 ソブリンリスク（Sovereign Risk）とは、一国の政府（Sovereign、主権国家）に関連して発生する様々なリスクの総称です。最も狭義には、その国の政府が発行する債券（国債、ソブリン債）が、財政破綻などにより債務不履行（デフォルト）に陥るリスク（ソブリン・デフォルトリスク）を指します。 より広義には、カントリーリスクの中でも特に政府の信用力、財政状況、政治体制の安定性、政策変更（例: 規制強化、資産収用など）に起因するリスク全般を含む場合があります。 ### 主なリスク要因 - 財政状況の悪化（巨額赤字、債務増）。 - 経済状況の悪化（景気後退、高インフレ）。 - 政治的不安定（政権交代、内乱など）。 - 対外債務問題（外貨準備不足など）。 - 政策変更リスク。 ### 影響 ソブリンリスクが高まると、国債価格下落・利回り上昇、通貨安、株価下落、資金調達コスト上昇（ソブリンシーリング）、資本流出、最悪の場合は金融システム不安などを引き起こす可能性があります。 ### 評価 格付け機関によるソブリン格付けや、国債のCDSプレミアムなどによって市場で評価されます。 ソブリンリスクは、グローバルな投資やビジネスを行う上で考慮すべき基本的なカントリーリスクの一部です。