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建値

価格形成

日本国内の卸売取引などで、メーカーや元売会社が自社製品(特に銅などの非鉄金属地金、石油製品など)の販売価格として、市況などを反映して決定・公表する基準価格のことです。

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### 概要 建値(たてね)とは、主に日本国内の原材料や基礎製品(特に非鉄金属地金、石油製品、一部の化学品など)の卸売市場において、生産者(メーカー)や元売会社(一次卸売業者)が、自社製品を販売する際の**基準となる価格**として、定期的に(あるいは市況変動に応じて随時)決定し、顧客や市場に対して公表する価格のことです。「メーカー建値」や「元売建値」とも呼ばれます。 ### 特徴 - **価格の基準:** その後の流通段階での価格設定や契約価格の基準となります。 - **市況の反映:** 原料価格(例: LME相場、原油価格)、為替レート、国内需給などを反映して改定されます。 - **公表価格:** 業界紙やウェブサイトなどで公表されます。 - **実勢価格との乖離:** あくまで基準価格であり、実際の取引価格(実勢価格)は、個別の取引条件や需給に応じて値引き(ディスカウント)や上乗せ(プレミアム)が行われるのが一般的です。 ### 主な例 - **非鉄金属:** JX金属などが発表する銅、亜鉛などの国内建値。 - **石油製品:** ENEOSなどの石油元売会社が公表するガソリン、灯油などの卸売価格。 建値制度は、価格の透明性をある程度確保しつつ、メーカー等の価格決定権を維持するための、日本特有の価格慣行の一つです。

同義語・略語

メーカー建値, 元売建値

関連用語

関連用語はありません

参考文献

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