Underwriting

### 概要 アンダーライティング（Underwriting）は、文脈によって主に二つの意味で用いられます。 ### 1. 証券の引受業務 金融（特に投資銀行業務）の文脈では、証券会社や投資銀行が、企業や政府などが新たに発行する株式や債券（新規発行証券）を、発行体に代わって投資家に販売する、または一旦自社で買い取り、その後投資家に販売する業務を指します。 - **買取引受:** 証券会社が発行証券の全部または一部を直接買い取り、販売リスクを負います。 - **残額引受:** 証券会社が発行証券の販売を委託され、売れ残った場合にその残りを引き取る義務を負います。 この業務により、発行体は確実に資金を調達でき、証券会社は手数料や売却益を得ます。 ### 2. 保険の契約査定・引受 保険業界の文脈では、保険会社が、保険契約の申し込みに対して、そのリスク（保険事故の発生確率や損害の大きさ）を評価・査定し、契約を引き受けるかどうか、また引き受ける場合にどのような条件（保険料、免責事項など）を設定するかを決定するプロセス全体を指します。「契約選択」や「引受査定」とも呼ばれます。 保険数理（アクチュアリー）の知識などが活用され、保険会社の収益性と健全性を維持するための根幹業務です。 どちらの意味で使われているかは、その文脈（証券発行か保険契約か）から判断する必要があります。