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コモディティ取引用語辞典トレタム

コモディティ取引に関する専門用語を学べる総合用語集

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    Wind Power

    風力発電

    再生可能エネルギー

    風力発電は風の運動エネルギーをタービンで回転エネルギーに変換し電気を生成する再生可能エネルギー技術です。陸上と洋上があり、大型化により発電効率が向上しています。世界の導入量は1TWを超え、洋上風力は設備利用率30-40%と高く、日本も2040年までに30-45GWの導入を目指しています。

    基本概念
    風力発電は、風の持つ運動エネルギーを風車(タービン)のブレード回転により機械エネルギーに変換し、発電機で電気エネルギーを生成する技術です。風速の3乗に比例して発電量が増加するベッツの法則に従い、理論的には風の持つエネルギーの最大59.3%を電力に変換可能です。現代の大型風車は高さ100-200m、ブレード直径100-220mに達し、1基で5-15MWの出力を持ちます。発電時にCO2を排出せず、燃料費不要で、設備寿命20-25年にわたり安定した電力供給が可能な脱炭素電源です。

    技術と種類
    水平軸風車が主流(市場の99%)で、3枚ブレード、アップウィンド型が標準です。陸上風力は技術が成熟し、設備利用率20-30%を実現します。洋上風力は着床式(水深50mまで)と浮体式(50m以深)があり、より強く安定した風により設備利用率30-40%を達成します。最新技術では、15MW級の超大型機、炭素繊維ブレード、永久磁石同期発電機、デジタルツインによる予知保全が導入されています。垂直軸風車は都市部や小型用途で開発が進んでいます。

    導入状況
    2023年の世界累積導入量は1.05TWで、年間新規導入は116GWでした。中国(400GW)、米国(150GW)、ドイツ(70GW)、インド(45GW)、スペイン(30GW)が主要国です。洋上風力は欧州が主導し、英国(14GW)、中国(31GW)、ドイツ(8GW)で急拡大しています。日本は陸上5GW、洋上0.1GWと出遅れていますが、2040年までに洋上30-45GWの野心的目標を掲げています。発電コストは陸上3-8円/kWh、洋上8-15円/kWhまで低下しました。

    利点と課題
    利点は、大規模発電が可能、設備利用率が太陽光より高い、夜間も発電可能、CO2削減効果が大きい(ライフサイクルで10g-CO2/kWh)、地域経済効果(建設- 運用で雇用創出)です。洋上は陸上より風況が良く、騒音- 景観問題も少ないです。課題は、風況依存による出力変動、送電網の整備コスト、環境アセスメント(鳥類、海洋生態系)、漁業との調整、台風- 地震対策です。系統安定化には蓄電池や水素製造との組み合わせが必要です。

    支援制度と政策
    日本では洋上風力にFIP制度を適用し、29円/kWhの基準価格を設定しています。再エネ海域利用法により、促進区域の指定と30年間の海域占用を可能にしました。公募により秋田、千葉、長崎で大規模プロジェクトが進行中です。欧州はグリーンディール で2030年に洋上60GW、米国は2030年に洋上30GW目標を設定しています。グローバル洋上風力アライアンス(GOWA)は2030年に世界380GWを目指しています。

    将来展望
    2030年に世界で陸上1.5TW、洋上380GW、2050年には陸上3TW、洋上2TWへの拡大が予測されます。日本は2030年に陸上10GW、洋上10GW、2040年に洋上30-45GWを目標としています。設備コストの更なる低下により、2030年代には補助金なしでも競争力を持つ見込みです。

    関連用語
    Green Energy

    グリーンエネルギー

    Green energy from renewable sources

    Bioethanol

    バイオエタノール

    Ethanol produced from biological materials

    Hydropower

    水力発電

    水力発電は、水の位置エネルギーや運動エネルギーを電力に変換する再生可能エネルギーです。安定的な出力と調整力を持ち、電力市場において重要なベースロード電源および調整電源として機能しています。

    Biomass Energy

    バイオマスエネルギー

    生物由来の有機資源を燃料とする再生可能エネルギー。木質バイオマス、農業残渣、廃棄物などを燃焼・ガス化・発酵により電力や熱に変換します。カーボンニュートラルで地域資源を活用でき、日本では年間2,000万トンの未利用バイオマスがエネルギー化可能です。

    Clean Energy

    クリーンエネルギー

    クリーンエネルギーは、環境への影響が少ない再生可能エネルギーや低炭素エネルギーの総称です。太陽光、風力、水力などが含まれ、カーボンニュートラル実現の中核として商品市場でも重要性が増しています。

    Biodiesel

    バイオディーゼル

    バイオディーゼルは植物油や廃食油から製造される再生可能な軽油代替燃料です。FAME(脂肪酸メチルエステル)とHVO(水素化植物油)があり、軽油に5-20%混合して使用されます。世界で年間約500億リットルが生産され、輸送部門の脱炭素化に貢献する重要な代替燃料です。

    Solar Power

    太陽光発電

    太陽光発電は太陽電池により光を直接電気に変換する再生可能エネルギー技術です。光電効果を利用し、発電時にCO2を排出しないクリーンな電源です。設置コストが10年で90%低下し、世界で最も急速に普及する電源となり、2023年の世界導入量は1.4TWを超えました。

    Renewable Energy

    再生可能エネルギー

    自然界に存在し、繰り返し利用できるエネルギー源の総称です。太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどが含まれ、化石燃料と異なり枯渇しません。世界のエネルギー転換の中核として、発電容量の急速な拡大と価格低下が進んでいます。