ACFTA ASEAN China Free Trade Agreement

### 概要 ASEAN中国自由貿易協定（ASEAN-China Free Trade Agreement, ACFTA）は、ASEAN加盟10カ国と中国との間で締結された包括的な自由貿易協定（FTA）です。世界最大級の人口とGDPを持つ自由貿易地域を形成しています。 ### 経緯と構成 2002年に枠組み協定が署名され、その後、物品貿易（2005年発効）、サービス貿易（2007年発効）、投資（2009年発効）に関する個別協定が順次締結・発効しました。その後もアップグレードが行われています。 ### 主な内容 - **物品貿易:** 大部分の品目について関税を段階的に撤廃・削減。 - **サービス貿易:** 相互のサービス市場へのアクセス改善や規制緩和。 - **投資:** 投資の促進と保護に関するルール。 ### 意義と影響 - **貿易・投資の拡大:** ASEANと中国間の経済的な結びつきを強化しました。 - **サプライチェーンへの影響:** 域内での生産分業体制（サプライチェーン）の構築・深化が進みました。 - **地域経済統合:** 東アジア地域の経済統合の重要な枠組みの一つです（RCEPの基礎の一つ）。 ACFTAを利用して関税削減等のメリットを受けるには、原産地規則を満たし、所定の手続きを行う必要があります。