Bonded Area

### 概要 保税地域（Bonded Area）とは、関税法などの法律に基づいて指定または許可された特定の場所や区域であり、そこでは外国貨物を、輸入関税や内国消費税などが課されない（納税が猶予された）状態のまま、一定期間、蔵置（保管）、加工、製造、展示、運送などを行うことができるエリアのことです。税関の管轄・管理下に置かれています。 ### 目的 - **貿易の円滑化:** 通関・納税手続きを貨物を置いた状態で行えます。 - **中継貿易・加工貿易の促進:** 関税等を課さずに作業を行えます。 - **輸入手続きの保留:** 一時保管を可能にします。 ### 主な種類（日本の例） 1. 指定保税地域: 国が管理する公共的な場所。 2. 保税蔵置場: 民間運営。長期蔵置が可能。 3. 保税工場: 外国貨物を原料として加工・製造が可能。 4. 保税展示場: 外国貨物を展示・使用可能。 5. 総合保税地域: 上記複数の機能を総合的に行える。 ### 管理 保税地域への貨物の搬出入や作業は税関の管理下で行われ、厳格な記録管理と報告が義務付けられています。 保税地域制度は、国際物流と貿易を支えるインフラです。