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コモディティ取引用語辞典トレタム

コモディティ取引に関する専門用語を学べる総合用語集

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    Consolidation

    混載

    物流管理

    複数の荷主の貨物を1つの輸送手段にまとめて輸送する手法です。積載率の向上により輸送コストを削減し、環境負荷も軽減します。LCL貨物の集約、共同配送、ミルクラン方式など、様々な形態で実施されています。

    概要

    混載(コンソリデーション)は、複数の荷主の貨物や、同一荷主の複数の小口貨物を、一つの輸送手段にまとめて輸送する物流手法です。積載率の向上により輸送コストを削減し、同時に環境負荷も軽減します。国際物流では LCL(Less than Container Load)貨物の集約、国内物流では共同配送として広く実施されています。

    混載の歴史は、19世紀の鉄道輸送に遡ります。小口貨物を集約して輸送することで、輸送コストを削減する手法として発展しました。コンテナ化の進展により、海上輸送でも混載が一般化し、現在では物流効率化の基本的な手法となっています。

    商品取引において、混載は中小企業の国際取引参入を容易にしています。フルコンテナを満たすほどの貨物量がなくても、混載により経済的な輸送が可能になります。また、在庫の分散化により、リスク管理と資金効率の改善も実現できます。

    主な特徴

    規模の経済を実現します。複数の貨物を集約することで、輸送単位当たりのコストを削減できます。特に長距離輸送では、効果が大きくなります。

    調整の複雑性があります。異なる荷主の要求、納期、仕向地を調整し、最適な組み合わせを見つける必要があります。貨物の相性(匂い、振動、温度など)も考慮が必要です。

    フレキシビリティを提供します。小口貨物でも定期的な輸送サービスを利用でき、需要変動に柔軟に対応できます。

    実務での活用

    輸出入の混載サービスでは、フォワーダーが複数の荷主の貨物を集約し、コンテナ単位で輸送します。CFS(コンテナフレートステーション)で貨物の積み込み- 取り出しを行います。

    共同配送では、複数の企業が配送を共同化します。競合他社同士でも、物流部分では協力することで、コスト削減と環境負荷軽減を実現します。

    ミルクラン方式では、一台のトラックが複数のサプライヤーを巡回して集荷し、工場へ納品します。帰り便では、複数の納品先への配送を行うこともあります。

    メリット- 効果

    輸送コストが削減されます。積載率の向上により、単位当たりの輸送コストが大幅に削減されます。

    環境負荷が軽減されます。トラック台数の削減により、CO2排出量、交通渋滞、騒音などが削減されます。

    サービス頻度が向上します。個別輸送では実現困難な高頻度の輸送サービスを、経済的に提供できます。

    注意点- リスク

    貨物の取り違えリスクがあります。複数の荷主の貨物を扱うため、誤配送のリスクが高まります。

    責任の所在が複雑になります。貨物の損傷や遅延が発生した場合、原因の特定と責任の配分が困難になることがあります。

    情報管理が複雑です。複数の荷主の情報を管理し、それぞれに適切な情報を提供する必要があります。

    関連用語との違い

    共同配送は配送に特化した概念ですが、混載は輸送全般を含む広い概念です。

    チャーター便は専用輸送ですが、混載は共用輸送です。緊急性や特殊性が高い貨物はチャーター、通常貨物は混載が適しています。

    バルク輸送は大量の同一貨物の輸送ですが、混載は多品種小口貨物の集約輸送です。

    実務ポイント- 事例

    日本通運などの大手物流企業は、国際混載サービスを提供しています。世界各地にCFSを設置し、小口貨物を集約して定期的にコンテナ輸送を行っています。通関手続きの代行も含めて、ワンストップサービスを提供しています。

    イオンとセブン&アイは、北海道で共同配送を実施しています。競合関係にありながら、物流効率化のために協力し、トラック台数を削減しています。ドライバー不足対策としても効果を上げています。

    製造業では、部品の混載調達が一般的です。自動車メーカーは、複数のサプライヤーからの部品を混載して調達し、JIT納入を実現しています。専用の混載センターを設置し、効率的な集約と仕分けを行っています。

    関連用語
    Warehouse

    倉庫

    商品や原材料を保管・管理する物流施設です。入荷、保管、ピッキング、梱包、出荷などの作業を行い、サプライチェーンの重要な結節点として機能します。温度管理倉庫、危険物倉庫、保税倉庫など、取扱商品により様々な種類があります。

    Inventory Management

    在庫管理

    商品や原材料の在庫を適正水準に維持・管理する活動です。需要予測、発注点管理、安全在庫設定、棚卸しなどを通じて、欠品防止と過剰在庫削減を両立させます。JIT、VMI、ABCなど様々な管理手法が活用されています。

    WMS

    倉庫管理システム

    Warehouse Management Systemの略で、倉庫内の在庫管理と作業管理を統合的に行うシステムです。入荷、保管場所管理、ピッキング、出荷などの作業を最適化し、在庫精度の向上と作業効率化を実現します。RFIDやバーコードと連携して運用されます。

    Last Mile Delivery

    ラストマイル配送

    物流センターや配送拠点から最終消費者への配送を指す物流の最終段階です。全体の物流コストの約50%を占める最も高コストな部分で、ドローン配送、置き配、コンビニ受取など、効率化のための様々な取り組みが進められています。

    Cross-docking

    クロスドッキング

    入荷した商品を在庫として保管せず、直接仕分けして出荷する物流手法です。商品の滞留時間を最小化し、在庫コストの削減とリードタイムの短縮を実現します。小売業や宅配便業界で広く採用されている効率化手法です。

    Logistics Provider

    物流業者

    貨物の輸送、保管、荷役、梱包、流通加工、情報管理など、物流に関わる様々なサービスを提供する事業者です。フォワーダー、倉庫業者、運送会社などが含まれます。サプライチェーンにおいて役割を果たします。

    ERP (Enterprise Resource Planning)

    企業資源計画

    ERP(企業資源計画)は、企業の経営資源を統合的に管理する情報システムです。財務、人事、在庫、生産、販売などの業務プロセスを統合し、経営効率の向上と意思決定の迅速化を実現します。商品取引では、業務プロセスの統合と経営効率の向上において重要な経営管理システムです。