コントラクトグレードは、取引所が定める先物契約において、受け渡し可能な商品の品質、種類、仕様などを規定したものです。
Contract Gradeとは、ある取引において「標準」として取り扱う品質やスペックのことです。商社や資源取引では、商品ごとに取り扱うグレード(含有量、水分、熱量など)が細かく設定されており、契約ごとにこのグレードを明示します。
たとえば石炭なら「灰分10パーセント以下」「発熱量6500kcal」などの条件を満たすものが Contract Grade とされます。
Contract Grade の設定によって、取引の前提や価格条件が大きく変わることもあります。
実務では、次のように2つが組み合わさって価格が形成されます。
つまり、Contract Grade が品質の基準となり、Basis がその価格調整幅を担うという関係にあるため、契約交渉や価格査定では必ずセットで議論されます。
たとえば、ある鉄鉱石の指標価格が100ドルで、あなたの契約する Contract Grade が「Fe 62パーセント」と設定されているとします。
このように、「何を基準にして」「どれだけ調整するか」を明確にするために、この2つの用語は並んで使われるのです。
受渡適格品
売買確認書
売買確認書は、取引条件を正式に確認する契約文書です。価格、数量、品質、納期、支払条件などの重要事項を記載し、両当事者の合意を文書化します。法的拘束力を持つ重要な取引書類です。
中期契約
中期契約は、通常3-7年程度の中期間を契約期間とする継続的取引契約です。商品取引では短期契約の価格変動リスクと長期契約の硬直性を回避し、適度な安定性と柔軟性を両立させた契約形態として活用されます。
契約満期月
先物やオプションなどのデリバティブ契約において、その契約が満了し、最終的な決済や権利行使が行われる月のことです。限月(Contract/Delivery Month)とほぼ同義で用いられます。
個別契約
個別契約は、標準的な契約条件ではなく、特定の取引や顧客のニーズに応じて個別に設計・交渉された契約です。商品取引では特殊な品質要求、納期条件、価格体系に対応し、標準商品では満たせない個別ニーズに柔軟に対応します。
完全合意条項
契約書に含まれる条項の一つで、その契約書に記載された内容が、契約当事者間の当該主題に関する全ての合意事項であり、契約締結以前の口頭での約束や他の文書(覚書など)に優先することを確認する規定です。
オプション契約
オプション契約は、将来の特定時点で商品を売買する権利を付与する契約で、権利行使は義務ではありません。商品取引では価格変動リスクを限定しながら上昇利益を享受できる高度なリスク管理・投資ツールとして活用されています。