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コモディティ取引用語辞典トレタム

コモディティ取引に関する専門用語を学べる総合用語集

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    Currency Forward

    通貨先渡

    現物市場

    通貨先渡は、将来の特定日に定められた為替レートで通貨を交換する契約で、企業の為替リスク管理の中核的ツールです。輸出入企業や国際投資を行う機関が、為替変動から収益を守るために活用し、契約時点で将来の為替レートを確定できます。銀行間市場で活発に取引され、グローバルビジネスを支える重要な金融インフラとなっています。

    基本概念

    通貨先渡(Currency Forward、カレンシー- フォワード)は、将来の特定日(受渡日)に、あらかじめ決められた為替レート(先渡レート)で、特定金額の通貨を交換することを約束する契約です。この取引は主に銀行間市場(インターバンク市場)で行われ、企業や機関投資家の為替リスク管理ニーズに応えています。

    たとえば、日本の輸入企業が3か月後に100万ドルの支払いを控えている場合、現在の先渡レートが1ドル=110円であれば、この レートで契約を結ぶことで、3か月後の支払額を1億1,000万円に確定できます。実際の為替レートがどのように変動しても、契約したレートで取引が実行されるのです。

    先渡レートの決定メカニズム

    金利平価理論

    通貨先渡レートは、主に両通貨の金利差によって決定されます。これを金利平価理論といい、以下の式で表されます:

    先渡レート = 直物レート × (1 + 自国通貨金利 × 期間) ÷ (1 + 外国通貨金利 × 期間)

    実例での計算

    • 直物レート:1ドル = 110円
    • 円金利(3か月):0.1%
    • ドル金利(3か月):1.0%
    • 先渡レート = 110 × (1 + 0.001) ÷ (1 + 0.01) = 109.02円

    この例では、ドル金利が円金利より高いため、ドルの先渡レートは円に対してディスカウント(円高)となります。

    主要な通貨ペアと市場

    メジャー通貨ペア

    • USD/JPY(ドル/円): 日本企業の貿易決済で最も利用される通貨ペア
    • EUR/USD(ユーロ/ドル): 世界最大の取引量を誇る通貨ペア
    • GBP/USD(ポンド/ドル): ロンドン市場を中心に活発な取引
    • USD/CHF(ドル/スイスフラン): 安全通貨としての需要が高い

    新興国通貨ペア

    • USD/CNY(ドル/人民元): 中国との貿易に不可欠だが、規制により NDF 市場も並存
    • USD/INR(ドル/ルピー): インドビジネスの拡大により需要増加
    • USD/BRL(ドル/レアル): 南米最大の経済圏との取引で重要

    取引の実務プロセス

    契約締結まで

    1. 為替エクスポージャーの特定: 将来の外貨建て収支を把握
    2. ヘッジ比率の決定: リスク許容度に応じてヘッジする割合を決定
    3. 銀行への照会: 複数の銀行から先渡レートをクォート
    4. 最良レートの選択: 条件を比較し、取引銀行を決定
    5. 契約書の締結: 金額、レート、受渡日などを明記した契約を締結

    契約管理と決済

    1. ポジション管理: 契約残高と時価評価を定期的に確認
    2. 期日管理: 受渡日の資金準備と事務手続きの確認
    3. 決済実行: 受渡日に通貨の交換を実行
    4. 会計処理: ヘッジ会計の要件に従い適切に処理

    実務での活用事例

    輸出企業のケース

    自動車部品メーカーA社は、米国向け輸出の売上が年間1億ドルあります。四半期ごとの入金に対して、3か月先渡契約を継続的に締結することで、円建ての売上を確定させています。これにより、製品価格の設定や利益計画が立てやすくなっています。

    輸入企業のケース

    アパレル企業B社は、ベトナムやバングラデシュからの仕入れをドル建てで行っています。発注から支払いまで2か月のリードタイムがあるため、発注時点で2か月物の通貨先渡契約を結び、仕入原価を確定させています。

    投資ファンドのケース

    年金基金C社は、海外株式に100億円を投資しています。為替変動による資産価値の変動を抑えるため、投資額の50%について通貨先渡契約でヘッジし、為替リスクを部分的に軽減しています。

    メリット- 効果

    通貨先渡の最大のメリットは、将来の為替レートを確定できることです。これにより、企業は本業に集中でき、為替相場の動向に一喜一憂する必要がなくなります。予算策定や価格設定が容易になり、経営の安定性が向上するでしょう。

    また、通貨先渡は相対取引であるため、金額や期日を自由に設定できます。企業の実際のキャッシュフローに完全に合わせた為替ヘッジが可能となり、オーバーヘッジやアンダーヘッジを避けることができます。

    注意点- リスク

    機会損失リスク

    為替レートが有利な方向に動いた場合、その恩恵を受けられません。たとえば、輸出企業が1ドル=110円で先渡契約を結んだ後、円安が進んで120円になっても、110円で取引することになります。

    信用リスク

    取引相手の銀行が破綻した場合、契約が履行されない可能性があります。リーマンショック時には、このリスクが顕在化しました。複数の銀行と取引を分散することが重要です。

    流動性リスク

    マイナー通貨ペアや長期の契約では、市場の流動性が低く、不利なレートでしか取引できないことがあります。また、契約の中途解約には高いコストがかかることがあります。

    会計処理と税務

    ヘッジ会計の適用

    一定の要件を満たせば、ヘッジ会計を適用できます。これにより、ヘッジ対象とヘッジ手段の損益を同一期間に認識でき、財務諸表のボラティリティを抑制できます。

    時価評価

    期末時点で未決済の通貨先渡契約は時価評価され、評価損益が発生します。ヘッジ会計を適用しない場合、この評価損益が当期の損益に影響します。

    代替手段との比較

    通貨先物との違い

    • 先渡: 相対取引、カスタマイズ可能、信用リスクあり
    • 先物: 取引所取引、標準化、清算機関により信用リスク軽減

    通貨オプションとの違い

    • 先渡: 義務、プレミアムなし、完全なヘッジ
    • オプション: 権利、プレミアム支払い、有利な場合のみ行使

    通貨スワップとの違い

    • 先渡: 一回の交換、短中期が中心
    • スワップ: 複数回の交換、中長期が中心

    市場の動向と展望

    近年、通貨先渡市場は電子化が進み、取引の効率性が大幅に向上しています。多くの銀行が電子取引プラットフォームを提供し、中小企業でも容易にアクセスできるようになりました。

    規制面では、バーゼルⅢなどの国際規制により、銀行の信用リスク管理が強化されています。これにより、通貨先渡取引の安全性は向上していますが、一方で取引コストは上昇傾向にあります。企業は、コストと効果のバランスを考慮した為替リスク管理戦略の構築が求められています。

    関連用語との違い

    • NDF(差金決済先渡): 実際の通貨交換を行わない先渡取引
    • 直物為替(Spot): 即時または2営業日以内の通貨交換
    • 為替予約: 日本での通貨先渡の一般的な呼称
    • 通貨フューチャー: 取引所で取引される標準化された通貨先物
    関連用語
    Forward Discount

    先渡ディスカウント

    先渡ディスカウントは、先渡価格が現物価格を下回る金額または比率を指し、現物の需給逼迫や将来の価格下落期待を反映しています。即座に商品を入手することの価値が高まっている状態で、在庫不足や供給障害時によく発生します。市場のストレス状態を示す重要な指標として、取引戦略の立案や市場分析に活用されています。

    Forward Contract

    フォワード契約(先渡し契約)

    将来の特定日に、あらかじめ決めた価格で商品を売買する相対契約です。価格変動リスクのヘッジと、将来の商品確保を同時に実現できる取引形態です。標準化された先物取引と異なり、数量や品質、受渡し条件を自由に設定でき、実需に基づく長期的な取引関係の構築に適しています。

    Forward Premium

    先渡プレミアム

    先渡プレミアムは、先渡価格が現物価格を上回る金額または比率を指し、将来の価格上昇期待や保有コストを反映しています。金利、保管費用、保険料などのキャリーコストが主な構成要素となり、市場の需給状況によって変動します。投資戦略の立案や価格リスク管理において、市場の期待を読み取る重要な指標として活用されています。

    Forward Price

    先渡価格

    先渡価格は、将来の特定日に商品や通貨を受け渡す際の契約価格で、現物価格に保管コストや金利を加味して決定されます。市場の需給バランスや参加者の将来予測が反映され、現物価格との差額は市場の期待を表す重要な指標となっています。企業の価格リスク管理や投資判断の基準として広く活用される価格です。

    Forward

    先渡取引

    先渡取引は、将来の特定時期に商品や通貨を、現時点で合意した価格で売買する相対取引です。取引所を介さず当事者間で直接契約するため、数量や受渡条件を自由に設定できます。企業の実需に基づく価格リスクヘッジに広く利用され、標準化された先物取引と並ぶ重要なデリバティブ取引の一つです。

    Forward Settlement

    先渡決済

    先渡決済は、先渡契約の満期日に行われる取引完了プロセス全体を指し、商品の受け渡しと代金支払いの両方を含みます。現物決済と差金決済の2つの方式があり、契約内容や市場慣行に応じて選択されます。決済の確実な履行は取引の信頼性を支える重要な要素であり、適切な決済管理が金融市場の安定性に貢献しています。

    Cash Market

    現物市場(キャッシュマーケット)

    商品の即時決済と受渡しを行う市場で、先物市場と対をなす基本的な取引形態です。実物商品の所有権が売買と同時に移転し、決済後すぐに商品を受け取ることができます。価格発見機能と実需取引の場として、商品流通の基盤となっています。