Expiry Date

### 概要 有効期限（Expiry Date または Expiration Date）とは、主にデリバティブ契約（先物、オプション、ワラントなど）において、その契約が有効である最終的な日付、すなわち取引が終了し、最終的な決済（差金決済または現物受渡し）が行われるか、オプションの場合は権利を行使できる最終的な期限を指します。「満期日（まんきび）」や、先物取引では「限月（げんげつ）最終日」、「納会日（のうかいび）」などと呼ばれることもあります。 ### 各商品における意味合い - **先物取引:** その限月の取引が終了し、最終決済価格が決定される日、または現物受渡しの期間が開始される基準日となります。この日までに反対売買によってポジションを解消しない場合、差金決済または現物受渡しが行われます。 - **オプション取引:** オプションの権利を行使できる最終日です。この日を過ぎるとオプションの権利は消滅します（別項「Expiration Date」@optionカテゴリも参照）。 - **ワラント:** 権利行使が可能な最終日です。 ### 取引への影響 - **決済・権利行使の期限:** トレーダーは、Expiry Dateまでにポジションを手仕舞うか、権利行使を行うか、現物受渡しの準備をするかなどを決定する必要があります。 - **時間価値の減少（オプション）:** オプションの時間価値は、Expiry Dateが近づくにつれてゼロに向かって減少していきます（プレミアムディケイ）。 - **価格変動（期近効果）:** Expiry Dateが近づくと、流動性の低下や決済を巡る思惑から、価格変動が大きくなることがあります（特に先物）。 Expiry Dateは、デリバティブ契約の期間的な区切りを示す基本的な条件であり、取引戦略やリスク管理において常に意識しておくべき日付です。