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鉱業セクターにおける環境・社会的な責任を評価・認証するための、マルチステークホルダーによる国際的な基準策定・保証イニシアチブです。鉱山現場レベルでの厳格な監査に基づきます。
IRMA(Initiative for Responsible Mining Assurance、責任ある鉱業のためのイニシアチブ)は、鉱業活動(採掘から選鉱まで)が、環境、社会、人権、ガバナンスの側面において、責任ある方法で行われているかを評価- 認証するための、国際的な自主基準および保証の仕組みです。鉱業会社だけでなく、鉱物を購入する企業(宝飾品、自動車等)、労働組合、NGO、地域社会、投資家など多様なステークホルダーが参加して運営されている点が特徴です。
鉱業セクターにおけるESGパフォーマンスの透明性と信頼性を向上させ、より責任ある鉱物調達(Responsible Sourcing)を可能にすることを目指しています。
IRMAは鉱業セクターのESG認証基準の中でも包括的で厳格なものの一つと認識されています。川下企業(BMW、Microsoft等)や投資家などが、サプライチェーンリスク評価や責任ある調達方針の一環としてIRMA認証を参考にしたり、取得を求めたりする動きがあります。
IRMAは、マルチステークホルダー参加を通じて、鉱業の持続可能性向上を目指す取り組みです。
["責任ある鉱業のためのイニシアチブ"]
炭素取引
Carbon Tradingは、温室効果ガスの排出権を取引する市場取引制度です。企業や国が排出削減目標を達成するため、排出権の売買を行い、環境負荷の低減と経済的効率性を両立させます。京都議定書やパリ協定に基づき、世界的に導入が進む環境配慮型の取引システムとなっています。
スコープ1排出量
企業が直接的に排出する温室効果ガス。自社の施設や車両からの排出が対象で、最も直接的に管理可能な排出量。温室効果ガス排出量の算定・報告における基本項目。
スコープ2排出量
企業が間接的に排出する温室効果ガス。電力や熱の購入による排出が対象で、エネルギー供給者との協力により削減可能。企業の気候変動対策における重要な管理項目。
炭素国境調整
炭素国境調整は、国内で炭素価格を課している国が、炭素価格を課していない国からの輸入品に対して炭素税を課す制度です。炭素リーケージを防ぎ、国際的な気候変動対策の公平性を確保します。商品取引では、国際貿易における環境規制と競争力の調整において重要な制度です。
環境・社会・ガバナンス
企業が長期的に成長するために配慮すべきとされる、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の3つの側面を示す言葉です。ESGを重視する投資(ESG投資)が世界的に拡大しています。
ネットゼロ目標
ネットゼロ目標は、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、実質的な排出量をゼロにすることを目指す環境目標です。気候変動対策の重要な要素として、企業や政府が設定し、持続可能な社会の実現を目指します。商品取引では、ESG投資とサステナビリティ管理において重要な環境目標です。
ICMM(国際鉱業金属評議会)
ICMM(国際鉱業金属評議会)は、世界の主要鉱業・金属会社が加盟する業界団体です。持続可能な開発原則に基づく責任ある鉱業慣行の普及を目指し、商品サプライチェーンの環境・社会基準向上において中心的役割を果たしています。