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主にインドにおいて、農産物を集荷し、卸売取引を行うための規制された市場のことです。農家が生産物を出荷し、仲買人や卸売業者が買い付ける場として機能します。
マンディ(Mandi)とは、ヒンディー語などで「市場」を意味する言葉ですが、特にインドや周辺国において、農家が収穫した農産物を持ち寄り、卸売業者や仲買人、食品加工業者などが買い付けを行う、公的に規制- 運営されている大規模な農産物卸売市場を指すことが多いです。APMC (Agricultural Produce Market Committee) Mandi とも呼ばれ、各州の法律に基づいて設置- 運営されています。
穀物(米、小麦)、豆類、野菜、果物、スパイス、その他の換金作物など、地域によって様々な農産物が取引されます。
伝統的なマンディ- システムは、仲買人による手数料や情報の非対称性、インフラの老朽化、輸送- 保管ロスなどの課題も指摘されてきました。近年、インド政府は、農産物流通の自由化や効率化を目指し、APMC法の改正や、電子的な取引プラットフォーム(e-NAM: National Agriculture Market)の導入などの改革を進めようとしていますが、様々な議論があります。
マンディは、インドなどの国の農産物流通において、依然として中心的な役割を果たしている市場インフラです。
APMC Mandi
作物年度
特定の農作物について、その収穫時期を基点として設定される1年間の期間のことです。需給統計や市場分析において、生産量、消費量、在庫量などを集計・比較するための標準的な年度区分として用いられます。
ラビ期
「ラビ期」とは、主にインド亜大陸で用いられる農業の季節区分(栽培暦)の名称です。具体的には、冬(10月~12月頃)に種まきを行い、翌年の春(3月~5月頃)に収穫するまでの栽培期間全体を指します。この時期に栽培される小麦、菜種、豆類などの作柄は、世界のコモディティ需給に影響を与えるため注目されます。
カリフ期
「カリフ期」とは、主にインド亜大陸で用いられる農業の季節区分(栽培暦)の名称です。具体的には、夏のモンスーン期(6月~7月頃)に種まきを行い、秋(9月~10月頃)に収穫する期間を指します。この時期に栽培される米、綿花、大豆などの作柄はモンスーンの影響を強く受け、世界のコモディティ需給に影響を与えます。