Strike Price

権利行使価格

オプション取引

オプションの権利を行使する際に、原資産を売買する基準となる価格のことです。「エクササイズプライス」とも呼ばれます。オプション契約を定義する上で基本的な要素の一つです。

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### 概要 権利行使価格(Strike Price または Exercise Price)は、オプション契約において、そのオプションの保有者が権利を行使した際に、原資産(株式、通貨、コモディティなど)を売買する基準として定められた価格です。 ### コールとプットでの意味 - **コールオプション:** 原資産を権利行使価格で「買う」権利。 - **プットオプション:** 原資産を権利行使価格で「売る」権利。 ### オプション価値への影響 権利行使価格は、オプションの価値(プレミアム)やマネネス(ITM/ATM/OTM)を決定する上で、原資産価格と並んで基本的な要素です。 - 原資産価格と権利行使価格の差が、オプションの本質的価値(Intrinsic Value)を生み出します。 - 同じ原資産・満期日のオプションでも、権利行使価格が異なればプレミアムは異なります。 ### 取引戦略における役割 オプション戦略を構築する際には、どの権利行使価格のオプションを選択するかが戦略の成否に関わる要素となります。

同義語・略語

Exercise Price, 行使価格, ストライクプライス, エクササイズプライス

関連用語
American Option

アメリカンオプション

アメリカンオプションは、満期日までのいつでも権利行使ができるオプション契約です。柔軟な運用が可能で、タイミングの選択肢が広がります。

Asian Option

アジアンオプション

アジアンオプションは、一定期間の平均価格を基に損益が決まるオプションです。価格の一時的な変動の影響を抑える目的で使われます。

At the Money

アット・ザ・マネー

At the Money(アット・ザ・マネー)とは、オプションの権利行使価格が原資産の現在価格とほぼ同じ状態を指します。コールオプションでもプットオプションでも、ちょうど損益がゼロに近い位置にある状態です。

Barrier Option

バリアオプション

原資産価格が特定の価格水準(バリア)に到達するかどうかで、オプションの権利が発生したり消滅したりするエキゾチックオプションの一種です。ノックイン、ノックアウトなどの種類があります。

Call Option

コールオプション

ある価格で特定の商品を将来買うことができる権利。買い手に購入の自由があり、売り手は応じる義務がある。

Contract Size

契約サイズ

1つのオプション契約が対象とする原資産の量や単位を示すものです。「取引単位」や「乗数(Multiplier)」とも呼ばれます。損益計算や必要証拠金の算出に不可欠な要素です。

Digital Option

デジタルオプション

ペイオフ(損益)が、原資産価格が特定の条件(例:権利行使価格を超えるか否か)を満たした場合に一定額となり、満たさない場合はゼロとなるオプションです。バイナリーオプションとも呼ばれます。

European Option

ヨーロピアンオプション

ヨーロピアンオプションは、満期日にのみ権利行使ができるオプション契約です。取引の評価や管理がシンプルで、金融工学モデルでよく使われます。

Exotic Option

エキゾチックオプション

標準的なオプション(プレーンバニラオプション)とは異なる、特殊な権利行使条件やペイオフ構造を持つオプションの総称です。バリア、アジアン、デジタル、ルックバックなどが含まれます。

Expiration Date

満期日(満了日)

オプションの権利を行使できる最終的な期日のことです。この日を過ぎるとオプションの権利は消滅します。限月取引における最終取引日や権利行使日と関連します。

In the Money

イン・ザ・マネー

In the Money(イン・ザ・マネー)は、オプションの権利行使価格が原資産の価格に対して有利な状態を指します。コールは市場価格が高い場合、プットは市場価格が低い場合が該当します。

Knock-In Option

ノックインオプション

原資産価格が特定の価格水準(バリア)に一度でも到達すると、オプションの権利が発生(有効化)するタイプのバリアオプションです。バリアに到達しない限り、権利は発生しません。

Knock-Out Option

ノックアウトオプション

原資産価格が特定の価格水準(バリア)に一度でも到達すると、オプションの権利が消滅するタイプのバリアオプションです。バリアに到達しなければ、権利は有効なままです。

LEAPS

長期オプション

満期までの期間が通常1年以上と長いオプションのことです。通常の短期オプションと同様に売買されますが、長期的な価格変動に対するヘッジや投資戦略に利用されます。

Lookback Option

ルックバックオプション

オプション期間中の最も有利な原資産価格(最高値または最安値)を権利行使価格として利用できるエキゾチックオプションです。保有者にとって常に最良の価格で権利行使できる特徴があります。

Moneyness

マネネス

オプションの原資産価格と権利行使価格の関係を示す度合いのことです。イン・ザ・マネー(ITM)、アット・ザ・マネー(ATM)、アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)の3つの状態で表されます。

Option

オプション

将来的な価格で資産を売買できる権利を売買する金融商品。ヘッジや投機に用いられる。

Option Chain

オプションチェーン

特定の原資産について、利用可能なオプション契約(コールとプット)を権利行使価格や満期日ごとに一覧表示したものです。価格、出来高、建玉などの情報が含まれ、取引戦略の検討に用いられます。

Out of the Money

アウト・オブ・ザ・マネー

Out of the Money(アウト・オブ・ザ・マネー)は、オプションを権利行使しても利益が出ない状態を指します。コールでは市場価格が低い場合、プットでは市場価格が高い場合が該当します。

Put Option

プットオプション

ある価格で特定の商品を将来売ることができる権利です。買い手は売却の自由があり、売り手には応じる義務があります。

Quanto Option

クアントオプション

原資産が外貨建てである一方、権利行使価格やプレミアム、ペイオフが自国通貨など別の固定レートで換算されるオプションです。為替リスクを排除できる特徴があります。

Underlying Asset

原資産

オプション取引の対象となる資産のことです。株式、株価指数、通貨、金利、コモディティ(商品)など、様々なものが原資産となり得ます。オプションが「何の権利」であるかを定義します。

参考文献

参考文献はありません