Bonded Warehouse

### 概要 保税蔵置場（Bonded Warehouse）とは、関税法に基づいて税関長の許可を受けた民間企業などが設置・運営する倉庫施設であり、外国貨物を輸入許可前の保税状態のまま、比較的長期間（原則2年、延長可）にわたって蔵置（保管）することができる場所です。保税地域の一種です。 ### 機能と利用目的 - **外国貨物の長期保管:** 輸入手続き保留のまま長期保管が可能。 - **在庫管理:** 関税・消費税支払いを繰り延べたまま在庫管理でき、資金繰り負担軽減。 - **簡単な作業:** 内容点検、改装、仕分けなどの簡単な作業（要許可の場合あり）が可能。 - **積戻し・中継貿易:** 保管中の外国貨物を輸入許可を受けずにそのまま再輸出可能。 - **流通拠点:** 輸入通関後の国内配送拠点。 ### 指定保税地域との違い 指定保税地域が一時的な蔵置・通関が主であるのに対し、保税蔵置場は民間施設で、より長期の保管とある程度の作業が可能です。 ### 管理 税関の監督下にあり、貨物の搬出入や在庫状況について厳格な管理と報告が義務付けられています。 保税蔵置場は、輸入者にとって在庫管理やキャッシュフロー管理の柔軟性を高め、国際物流を円滑にする上で役割を果たしています。