Contract/Delivery Month

### 概要 限月（げんげつ、Contract Month または Delivery Month）とは、主に商品先物、金融先物、オプション取引などの標準化されたデリバティブ契約において、その契約の満期を迎え、最終的な決済（差金決済または現物受渡）が行われる特定の月のことです。「受渡月」や「満期月」と呼ばれることもあります。 ### 取引所における設定 各取引所は、上場している契約ごとに取引可能な限月を定めています。 - 例: NYMEX WTI原油先物は毎月が限月。CBOT トウモロコシ先物は3,5,7,9,12月が主要限月。日経225先物は3,6,9,12月が主要限月。 通常、最も取引量が多いのは満期までの期間が最も短い「期近限月」です。満期までの期間が長い限月は「期先限月」と呼ばれます。 ### 意味合いと役割 - **契約の特定:** 限月は、同じ原資産でも満期が異なる契約を区別する要素です（例:「WTI原油6月限」）。 - **決済期日の明示:** いつ最終決済が行われるかを示します。 - **価格形成:** 限月によって価格は異なり（フォワードカーブ）、キャリーコストや将来の需給期待を反映します。 - **取引戦略:** 限月間スプレッド取引や、ポジションを乗り換えるロールオーバーが行われます。 限月を理解することは、先物・オプション取引の仕組みや価格形成、取引戦略を把握する上で不可欠です。