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コモディティ取引用語辞典トレタム

コモディティ取引に関する専門用語を学べる総合用語集

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    Globex

    Globex(グローベックス)

    現物市場

    Globex(グローベックス)は、CMEグループが運営する電子取引プラットフォームで、世界中から24時間アクセス可能な先物・オプション取引システムです。エネルギー、農産物、金属、通貨など幅広い商品を扱い、グローバルな価格発見機能と高い流動性を提供しています。アジア、欧州、米州の各市場時間帯をカバーする重要な取引インフラです。

    基本概念

    Globex(グローベックス)は、1992年にシカゴ- マーカンタイル取引所(CME)が導入した電子取引プラットフォームで、現在はCMEグループの中核的な取引システムとして機能しています。従来の立会取引(オープンアウトクライ)を補完- 代替する形で、世界中の投資家が24時間ほぼ休みなく先物- オプション取引を行える環境を提供しています。エネルギー(原油、天然ガス)、農産物(トウモロコシ、大豆、小麦)、金属(金、銀、銅)、金融商品など、多様な商品の取引が可能です。

    主要機能と特徴

    Globexシステムの特徴は、その高速性と信頼性にあります。1秒間に数百万件の注文を処理できる能力を持ち、平均レイテンシーは1ミリ秒未満という超高速処理を実現しています。マッチングエンジンは、価格優先- 時間優先の原則に基づいて自動的に売買を成立させます。リアルタイムの市場データ配信機能により、板情報、約定価格、出来高などの情報を世界中に配信しています。リスク管理機能として、証拠金の自動計算、ポジション制限の監視、サーキットブレーカーの自動発動などが組み込まれています。また、複雑な注文タイプ(ストップリミット、アイスバーグ、OCOなど)にも対応し、高度な取引戦略の実行を支援します。

    実務での活用

    グローバルな商社、ヘッジファンド、銀行、資産運用会社などが主要な利用者です。エネルギー商社は、WTI原油先物やヘンリーハブ天然ガス先物の取引を通じて、価格リスクをヘッジしています。農産物を扱う企業は、シカゴ小麦、コーン、大豆の先物取引により、収穫期の価格変動リスクを管理しています。24時間取引により、アジアの朝、欧州の午後、米国の夜間など、各地域の取引時間帯で活発な取引が行われます。例えば、日本の商社が米国市場の閉場後にポジション調整を行ったり、欧州の銀行がアジア市場の動向を見ながら取引戦略を修正したりすることが可能です。

    導入効果とメリット

    Globexの導入により、市場の効率性と流動性が大幅に向上しました。24時間取引により、世界中の市場参加者がリアルタイムで価格発見に参加でき、より公正な価格形成が実現されています。取引コストの削減も重要な効果で、電子化により仲介手数料が低下し、ビッド- アスクスプレッドも縮小しています。市場アクセスの民主化により、小規模な投資家でも大規模な機関投資家と同じ条件で取引できるようになりました。また、取引の透明性が向上し、全ての注文と約定が電子的に記録されるため、監査や規制対応が容易になっています。年間取引高は数兆ドルに達し、世界の商品価格のベンチマークとして機能しています。

    注意点と課題

    Globexシステムの利用には技術的- 運用的な考慮が必要です。システム障害のリスクがあり、過去には技術的な問題により取引が一時停止した事例もあります。高速取引の増加により、フラッシュクラッシュのような急激な価格変動のリスクも存在します。接続コストも考慮すべき点で、専用回線やコロケーションサービスの利用には相応の費用がかかります。規制面では、各国の金融規制に準拠する必要があり、ポジション報告義務や取引制限などの要件を満たす必要があります。また、時差による24時間取引は、リスク管理体制の24時間化を要求し、人的リソースやシステム監視の負担が増加します。

    将来展望

    Globexは継続的なクラウドコンピューティングの活用により、システムの拡張性と柔軟性が向上し、新商品の迅速な上場が可能になっています。人工知能を活用した市場監視システムにより、不正取引の検出精度が向上しています。また、暗号資産デリバティブなど、新しい資産クラスの取引も開始されており、伝統的な商品市場とデジタル資産市場の融合が進んでいます。今後は、量子コンピューティングの活用による処理速度のさらなる向上や、ESG関連商品の拡充など、持続可能な市場の発展に貢献することが期待されています。

    同義語・略語

    CME Globex

    関連用語
    Forward Discount

    先渡ディスカウント

    先渡ディスカウントは、先渡価格が現物価格を下回る金額または比率を指し、現物の需給逼迫や将来の価格下落期待を反映しています。即座に商品を入手することの価値が高まっている状態で、在庫不足や供給障害時によく発生します。市場のストレス状態を示す重要な指標として、取引戦略の立案や市場分析に活用されています。

    Forward Contract

    フォワード契約(先渡し契約)

    将来の特定日に、あらかじめ決めた価格で商品を売買する相対契約です。価格変動リスクのヘッジと、将来の商品確保を同時に実現できる取引形態です。標準化された先物取引と異なり、数量や品質、受渡し条件を自由に設定でき、実需に基づく長期的な取引関係の構築に適しています。

    Currency Forward

    通貨先渡

    通貨先渡は、将来の特定日に定められた為替レートで通貨を交換する契約で、企業の為替リスク管理の中核的ツールです。輸出入企業や国際投資を行う機関が、為替変動から収益を守るために活用し、契約時点で将来の為替レートを確定できます。銀行間市場で活発に取引され、グローバルビジネスを支える重要な金融インフラとなっています。

    Forward Premium

    先渡プレミアム

    先渡プレミアムは、先渡価格が現物価格を上回る金額または比率を指し、将来の価格上昇期待や保有コストを反映しています。金利、保管費用、保険料などのキャリーコストが主な構成要素となり、市場の需給状況によって変動します。投資戦略の立案や価格リスク管理において、市場の期待を読み取る重要な指標として活用されています。

    Forward Price

    先渡価格

    先渡価格は、将来の特定日に商品や通貨を受け渡す際の契約価格で、現物価格に保管コストや金利を加味して決定されます。市場の需給バランスや参加者の将来予測が反映され、現物価格との差額は市場の期待を表す重要な指標となっています。企業の価格リスク管理や投資判断の基準として広く活用される価格です。

    Forward

    先渡取引

    先渡取引は、将来の特定時期に商品や通貨を、現時点で合意した価格で売買する相対取引です。取引所を介さず当事者間で直接契約するため、数量や受渡条件を自由に設定できます。企業の実需に基づく価格リスクヘッジに広く利用され、標準化された先物取引と並ぶ重要なデリバティブ取引の一つです。

    Forward Settlement

    先渡決済

    先渡決済は、先渡契約の満期日に行われる取引完了プロセス全体を指し、商品の受け渡しと代金支払いの両方を含みます。現物決済と差金決済の2つの方式があり、契約内容や市場慣行に応じて選択されます。決済の確実な履行は取引の信頼性を支える重要な要素であり、適切な決済管理が金融市場の安定性に貢献しています。

    Cash Market

    現物市場(キャッシュマーケット)

    商品の即時決済と受渡しを行う市場で、先物市場と対をなす基本的な取引形態です。実物商品の所有権が売買と同時に移転し、決済後すぐに商品を受け取ることができます。価格発見機能と実需取引の場として、商品流通の基盤となっています。