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コモディティ取引用語辞典トレタム

コモディティ取引に関する専門用語を学べる総合用語集

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    Liquidation

    転売

    先物実務

    転売は、買いポジション(ロングポジション)を決済するために行う売り注文のことです。買い建てした先物契約を売却することで、ポジションをクローズし、損益を確定させます。利益確定、損切り、満期前の清算など、取引を終了させる基本的な決済行為です。

    基本概念

    転売(Liquidation、リクイデーション)は、先物取引において買いポジションを解消するための売り注文を指します。「手仕舞い売り」「ロングリクイデーション」とも呼ばれ、買いから入った取引を終了させる際の標準的な方法です。

    投資家が新規に買いポジションを構築した後、そのポジションを決済する主な方法が転売です。転売により、買いと売りが相殺され、ポジションがフラット(ゼロ)となり、それ以降の価格変動の影響を受けなくなります。

    転売のタイミングと判断

    利益確定の転売

    目標価格に到達した時点で行う計画的な決済です。事前に設定した利益目標(例:購入価格の20%上昇)に達したら、確実に利益を確保します。

    損切りの転売

    価格が予想に反して下落した場合の防御的な決済です。損失が許容範囲(例:投資額の5-10%)を超える前に転売し、資金を守ります。

    テクニカル指標による転売

    移動平均線のデッドクロス、RSIの買われ過ぎサイン、サポートラインの割れなど、テクニカル分析に基づいて転売タイミングを判断します。

    ファンダメンタルズ変化による転売

    経済指標の悪化、企業業績の下方修正、政策変更など、投資の前提条件が変化した場合に行います。

    実務での転売戦略

    分割転売

    大きなポジションを複数回に分けて転売することで、平均売却価格を改善します。特に流動性が低い市場では有効な手法です。

    スケールアウト

    価格が上昇するにつれて段階的に転売し、利益を確保しながら残りのポジションで更なる上昇を狙います。リスクと利益のバランスを取る戦略です。

    自動転売設定

    OCO注文(One Cancels Other)を使い、利益確定と損切りの両方の転売注文を同時に設定します。感情を排除した機械的な取引が可能になります。

    転売時の考慮事項

    取引コスト

    転売には手数料とスプレッドコストがかかります。頻繁な売買は累積コストが大きくなるため、計画的な転売が重要です。

    税務上の影響

    転売により実現した損益は課税対象となります。年末の転売タイミングは、税務戦略も考慮して決定する必要があります。

    機会損失

    早すぎる転売は潜在的な利益を逃す可能性があります。一方、遅すぎる転売は利益を失うリスクがあります。

    強制転売(強制決済)

    以下の状況では、投資家の意思に関わらず強制的に転売が実行されます:

    • 証拠金不足:追加証拠金の差し入れがない場合
    • 満期到来:現物決済を避ける必要がある場合
    • 取引制限:規制や取引所ルールによる制限
    • リスク管理:ブローカーのリスク管理基準に抵触

    メリットと効果

    資金の解放

    転売により拘束されていた証拠金が解放され、次の投資機会に資金を振り向けることができます。

    リスクの解消

    ポジションを清算することで、市場リスクから完全に解放されます。特に不確実性が高まる局面では重要な選択肢です。

    心理的解放

    含み損を抱えたポジションは精神的ストレスとなり、判断力を鈍らせます。転売により、フレッシュな気持ちで次の取引に臨めます。

    注意点- リスク

    転売タイミングの難しさ

    最適な転売タイミングを見極めることは非常に困難です。後から見れば明白でも、リアルタイムでの判断は感情に左右されやすくなります。

    パニック転売

    市場の急落時に恐怖から転売すると、しばしば最悪のタイミングとなります。冷静な判断と事前の計画が重要です。

    関連用語との違い

    買戻しとの違い

    買戻し(Cover)は売りポジションを決済する買い注文で、転売とは逆の行為です。転売は買いポジションの決済に特化しています。

    新規売りとの違い

    新規売りは新たに売りポジションを作る行為ですが、転売は既存の買いポジションを解消する行為です。同じ「売り」でも目的が異なります。

    関連用語
    Fungibility

    代替可能性

    ある商品のどの単位も品質が同じで、区別なく交換可能であるという性質のことです。「同質性」とも呼ばれます。この性質が、取引所での効率的な標準化取引を可能にする基盤となります。

    Contract

    コントラクト

    コントラクトは、先物取引における標準化された取引単位で、1枚の契約が表す商品の数量を指します。日経225先物なら指数×1,000円、原油先物なら1,000バレルなど、商品ごとに定められた単位で取引され、ポジション管理や損益計算の基準となる重要な概念です。

    Sell Transaction

    売付取引

    売付取引は、先物やオプション市場において売り注文を出して約定させる取引行為です。価格の下落を期待する場合や、買いポジションを決済する場合に行われます。新規に売る場合は「新規売り」、買いポジションを決済する場合は「転売」と呼ばれ、現物を持たずに売りから入れる点が先物取引の大きな特徴です。

    Buy Transaction

    買付取引

    買付取引は、先物やオプション市場において買い注文を出して約定させる取引行為です。価格の上昇を期待する場合や、売りポジションを決済する場合に行われます。新規に買う場合は「新規買い」、売りポジションを決済する場合は「買戻し」と呼ばれ、取引の基本的な行為の一つです。

    Central Month

    中心限月

    中心限月は、先物市場において最も活発に取引されている限月のことです。通常、期近限月や第一限月がこれに該当し、流動性が高く、売買スプレッドが狭いため、多くのトレーダーが取引の中心とする限月です。市場の価格発見機能が最も効果的に働く限月でもあります。

    Cover

    買戻し

    買戻しは、売りポジション(ショートポジション)を決済するために行う買い注文のことです。空売りした先物契約を買い戻すことで、ポジションをクローズし、損益を確定させます。利益確定、損切り、または満期前の清算など、さまざまな理由で実行される基本的な決済行為です。

    Close Out

    手仕舞い

    手仕舞いは、保有している先物やオプションのポジションを反対売買により決済する行為です。買いポジションは売りで、売りポジションは買いで決済します。利益確定や損切り、満期前の清算など、さまざまな理由で行われる取引の終了プロセスで、ポジション管理の最も重要な判断の一つです。