Long Position

### 概要 ロングポジション（Long Position）とは、金融取引や商品取引において、特定の資産を「買い」から入り、その資産を保有している状態を指します。「買い持ち」、「買い建て」、「買いポジション」、あるいは単に「ロング」とも呼ばれます。「ショートポジション（売り持ち）」と対になる概念です。 ### 目的 主な目的は、保有資産の将来的な価格上昇を期待し、購入価格よりも高い価格で売却して利益（キャピタルゲイン）を得ることです。配当や利息（インカムゲイン）目的の場合もあります。市場や資産に対して強気（Bullish）の見通しを持つ場合にとられる基本的な戦略です。 ### 例 - 株式市場で、株価上昇を予想して株を購入し保有する。 - 為替市場で、円安（ドル高）を予想してドルを買う（USD/JPYの買い）。 - 商品市場で、原油価格上昇を見込んで原油先物を買い建てる。 - オプション取引で、コールオプションを買う、またはプットオプションを売ることも広義のロングポジションと見なせます。 ### リスク ロングポジションのリスクは、予想に反して資産価格が下落することです。現物取引の場合、価格の下限はゼロですが、レバレッジ取引では損失が元本を上回る可能性もあります。 ロングポジションは、市場に参加する上で最も基本的なポジションの取り方の一つです。