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コモディティ取引用語辞典トレタム

コモディティ取引に関する専門用語を学べる総合用語集

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    Nickel

    ニッケル

    ベースメタル

    原子番号28の元素(Ni)で、遷移金属の一つです。銀白色の光沢を持ち、耐食性、耐熱性、延性、強磁性に優れています。最大の用途はステンレス鋼の合金成分であり、その他特殊合金、めっき、電池材料などに広く利用されます。

    基本概念

    ニッケル(Nickel)は、原子番号28、元素記号Niで表される遷移金属元素です。銀白色の光沢を持つ金属で、鉄族元素の一つです。1751年にスウェーデンの鉱物学者クローンステットによって発見され、ドイツ語の「Kupfernickel(悪魔の銅)」から命名されました。

    耐食性、耐熱性、強度に優れ、ステンレス鋼の必須成分として、また近年では電池材料として重要性が急速に高まっているベースメタルです。

    物理的- 化学的特性

    主要な特性:

    • 密度: 8.91 g/cm³
    • 融点: 1455°C
    • 沸点: 2913°C
    • 磁性: 強磁性(キュリー温度358°C)
    • 耐食性: 優れた耐食性と耐酸化性
    • 展延性: 良好な加工性

    ニッケルは常温で空気中でも安定で、表面に薄い酸化被膜を形成して内部を保護します。また、鉄、コバルトと並ぶ強磁性体で、合金化により様々な特性を付与できます。

    産業用途と需要構造

    ステンレス鋼(需要の約70%)
    ニッケル最大の用途はステンレス鋼の製造です:

    • オーステナイト系ステンレス: 300系(18-8ステンレス等)の必須成分
    • 耐食性向上: クロムと共に優れた耐食性を実現
    • 用途: 厨房機器、建築材料、化学プラント、医療機器
    • 需要地域: 中国が世界需要の約60%を占める

    電池材料(需要の約10%、急成長中)

    • リチウムイオン電池: 正極材(NCM、NCA)の主要成分
    • ニッケル水素電池: ハイブリッド車用電池
    • EVバッテリー: 高ニッケル化により航続距離延長
    • エネルギー密度向上: ニッケル比率増加がトレンド

    特殊鋼- 超合金(需要の約10%)

    • ニッケル基超合金: ジェットエンジン、ガスタービン
    • 耐熱合金: 高温環境での使用(インコネル、ハステロイ)
    • 磁性材料: 永久磁石、軟磁性材料
    • 形状記憶合金: ニッケル-チタン合金

    めっき- その他(需要の約10%)

    • ニッケルめっき: 装飾めっき、防錆めっき
    • 触媒: 水素化反応触媒(ラネーニッケル)
    • 貨幣: 硬貨の材料(白銅)

    供給と市場構造

    主要生産国(2023年データ):

    • インドネシア: 世界生産の約40%(急速に拡大)
    • フィリピン: 約10%
    • ロシア: 約9%
    • ニューカレドニア: 約7%
    • オーストラリア: 約6%

    世界のニッケル鉱山生産量は年間約330万トンです。インドネシアが2020年から鉱石輸出を禁止し、国内製錬を推進したことで、世界のニッケル供給構造は大きく変化しました。

    鉱石の種類:

    • 硫化鉱: 高品位だが資源量減少(カナダ、ロシア)
    • ラテライト鉱: 低品位だが資源量豊富(インドネシア、フィリピン)
    • HPAL法: ラテライト鉱から高純度ニッケルを生産する技術

    製品形態と品質

    ニッケル製品の分類:

    • クラス1ニッケル: 純度99.8%以上(電池、特殊鋼用)
      • 電気ニッケル、ニッケルペレット、粉末
    • クラス2ニッケル: 純度99.8%未満(ステンレス用)
      • フェロニッケル、ニッケル銑鉄(NPI)

    電池用途ではクラス1ニッケルが必須で、供給不足が懸念されています。

    価格動向と市場取引

    ニッケルはLME(ロンドン金属取引所)で活発に取引されています:

    価格変動要因:

    • ステンレス需要: 中国のステンレス生産動向
    • EV需要: 電気自動車の生産拡大
    • インドネシア政策: 輸出規制、製錬能力拡大
    • 供給disruption: ストライキ、事故、天候
    • 在庫水準: LME在庫の増減

    2022年3月には、ロシア- ウクライナ情勢を背景に、LMEニッケル価格が一時10万ドル/トンを超える異常事態が発生しました。

    環境とサステナビリティ

    環境課題:

    • CO₂排出: ラテライト鉱の製錬はエネルギー集約的
    • 廃棄物: 尾鉱処理、スラグ管理
    • 生態系影響: 露天掘りによる環境破壊

    対策:

    • HPAL技術改善: エネルギー効率向上
    • リサイクル推進: 電池リサイクルシステム構築
    • 責任ある調達: トレーサビリティ確保

    将来展望

    ニッケル需要は電動化の進展により大幅な成長が予想されています:

    需要予測:

    • 2030年需要: 現在の約2倍(500万トン)と予測
    • 電池向け: 2030年に全需要の30-40%へ拡大
    • ステンレス: 安定成長継続

    供給課題:

    • クラス1不足: 電池用高純度ニッケルの供給懸念
    • 投資不足: 新規プロジェクトの開発遅延
    • 技術革新: 低コスト- 低環境負荷の製錬技術開発

    技術動向:

    • 高ニッケル正極材: NCM811、NCA等の開発
    • リサイクル技術: 使用済み電池からのニッケル回収
    • 代替材料: リン酸鉄系等の低ニッケル電池

    ニッケルは「電動化時代の石油」とも呼ばれ、グリーン転換の中核を担う戦略的金属として、その重要性はさらに高まると予想されています。

    関連用語
    Non-Ferrous Metals

    非鉄金属

    鉄や鉄合金以外のすべての金属を指す総称です。銅、アルミニウム、亜鉛、鉛、ニッケル、錫といったベースメタルや、金、銀などの貴金属が含まれます。工業製品から日用品まで、私たちの生活に不可欠な材料となっています。

    Titanium

    チタン

    原子番号22の元素(Ti)で、遷移金属の一つです。軽量(鉄の約60%)でありながら強度が高く、特に耐食性(特に海水に対する)に極めて優れています。航空宇宙、化学プラント、医療、スポーツ用品などに利用されます。

    Zinc

    亜鉛

    鉄鋼の防錆めっき(亜鉛めっき)の主原料として重要なベースメタルです。建設・自動車産業で大量に消費され、黄銅などの合金材料、電池材料、化学工業原料としても幅広く使用されます。人体必須微量元素でもあります。

    Molybdenum

    モリブデン

    特殊鋼や超合金の添加元素として重要なレアメタルです。高温強度と耐食性を大幅に向上させる効果があり、ステンレス鋼、工具鋼、石油精製触媒などに使用されます。銅の副産物として生産され、チリと中国が主要生産国です。

    Base Metals

    ベースメタル(卑金属)

    ベースメタル(Base Metals)は、貴金属以外の産業用金属の総称で、銅・アルミ・亜鉛などが代表例です。世界の製造業や建設業を支える基礎材料として大量に消費されています。景気動向を反映しやすく、経済の先行指標としても注目される金属群です。

    Cobalt

    コバルト

    リチウムイオン電池の正極材として急速に需要が拡大している戦略的レアメタルです。コンゴ民主共和国に生産が集中し、供給リスクが高い一方、EVバッテリーの性能向上に不可欠で、超合金や触媒としても重要な役割を果たします。

    Lead

    鉛

    古代から利用される重金属で、現在は主に鉛蓄電池(自動車バッテリー)の原料として使用されるベースメタルです。優れた遮蔽性、耐食性、加工性を持ちますが、毒性があるため取り扱いには注意が必要で、リサイクル率が最も高い金属の一つです。

    Lithium

    リチウム

    最も軽い金属元素で、リチウムイオン電池の主要材料として電気自動車(EV)革命の中核を担う戦略的金属です。主に塩湖かん水と鉱石から生産され、需要が急速に拡大している一方、供給開発には時間がかかるため、価格変動が激しい特徴があります。