メインコンテンツへスキップ
トレタム
コモディティ取引用語辞典1610個収録
用語一覧カテゴリーガイドシミュレーションチェックリスト
ホーム
ホーム
用語一覧
規制とコンプライアンス
金融規制機関
SRO (Self-Regulatory Organization)

リンク

  • ホーム
  • トレタムについて
  • 用語一覧
  • カテゴリ
  • サイトマップ

サポート

  • お問い合わせ
  • お知らせ

法的情報

  • 利用規約
  • プライバシーポリシー

コモディティ取引用語辞典トレタム

コモディティ取引に関する専門用語を学べる総合用語集

© 2024 トレタム All Rights Reserved.

本サイトのコンテンツは、特に明記のない限り、引用・転載を禁止します。

    SRO (Self-Regulatory Organization)

    自主規制機関

    金融規制機関

    自主規制機関は、業界が自律的に設立・運営する規制組織で、法規制を補完して市場の健全性を維持します。会員の監督、ルール制定、紛争解決、投資家保護などを担い、柔軟で専門性の高い規制を実現する重要な市場インフラです。

    基本概念

    自主規制機関(Self-Regulatory Organization, SRO)は、金融- 商品市場において、業界が自主的に設立し運営する規制組織です。政府の法規制を補完し、より詳細で専門的な規則の制定と執行を行います。日本では日本証券業協会、日本商品先物取引協会などが該当し、米国ではFINRA、NFAなどが代表的です。これらの組織は、法的権限を持ちながら、民間の柔軟性と専門性を活かした規制を実現しています。

    機能と役割

    SROは多様な機能を担っています。規則制定では、取引ルール、行動規範、業務基準を策定します。会員監督では、定期検査、特別検査により法令遵守を確保します。紛争解決では、あっせん、調停、仲裁により投資家と業者間の紛争を解決します。教育研修では、資格試験の実施、継続教育により専門性を維持します。市場監視では、不正取引の検出と調査を行います。

    規制の実効性確保

    SROの規制には強制力があります。会員資格の付与- 剥奪により、事実上の業務許可権を持ちます。違反者への制裁として、罰金、業務停止、除名処分を科すことができます。また、違反情報の公表により、レピュテーション制裁も機能します。政府規制当局との連携により、行政処分や刑事告発につながる場合もあります。この重層的な規制により、高い遵守率を実現しています。

    利点と課題

    SROには多くの利点があります。業界の専門知識を活かした実効的な規制、市場変化への迅速な対応、規制コストの効率化などです。自主規制により、過度な政府介入を防ぎ、市場の自律性を保てます。一方、課題として、業界寄りの規制になる懸念、会員と非会員の不公平、規制の重複や空白などがあります。このため、政府による監督、透明性確保、利益相反管理が重要です。

    国際的な動向

    SROの役割は、国際的に再評価されています。フィンテック、暗号資産など新しい分野では、技術進歩に対応できる柔軟な規制が必要で、SROの活用が期待されています。また、クロスボーダー取引の増加により、国際的なSRO間の協力も進んでいます。ESG投資、サステナブルファイナンスなど新しいテーマでも、業界主導の基準設定が進んでおり、SROの重要性は今後さらに高まると予想されています。

    関連用語
    FSB (Financial Stability Board)

    金融安定理事会

    金融安定理事会(FSB)は、国際金融システムの安定性を確保するための国際機関です。G20諸国が設立し、金融規制の国際的調和、金融システムの脆弱性監視、危機対応の協調などを推進します。商品取引では、国際金融規制の調和と市場の安定性確保において重要な機関です。

    SEC (Securities and Exchange Commission)

    米国証券取引委員会

    SEC(Securities and Exchange Commission)は、米国の証券市場を規制・監督する連邦政府機関です。投資家保護、公正な市場維持、資本形成の促進を使命とし、上場企業の情報開示、証券取引、投資顧問等を監督します。世界最大の証券市場の番人として、グローバル金融規制の標準を設定しています。

    CFTC (Commodity Futures Trading Commission)

    商品先物取引委員会

    CFTCは、アメリカ合衆国の商品先物取引を監督・規制する連邦政府機関です。Commodity Futures Trading Commissionの略称で、商品先物取引の公正性と透明性を確保し、市場操作や詐欺行為を防止します。世界最大の商品先物市場であるアメリカ市場の安定性を支える重要な規制機関となっています。

    FERC (Federal Energy Regulatory Commission)

    連邦エネルギー規制委員会

    FERC(連邦エネルギー規制委員会)は、米国における電力、天然ガス、石油パイプラインなどのエネルギー産業を監督・規制する独立機関です。エネルギー市場の競争促進、消費者保護、環境保護などを目的とし、公正で効率的なエネルギー供給を確保します。商品取引では、エネルギー市場の規制と市場の透明性確保において重要な監督機関です。

    FINRA (Financial Industry Regulatory Authority)

    金融業規制機構

    FINRA(Financial Industry Regulatory Authority)は、米国最大の証券業界自主規制機関です。約3,400社の証券会社と62万人の登録外務員を監督し、市場の公正性と投資家保護を確保します。NYSE規制部門とNASD統合により誕生し、SEC監督下で強力な自主規制を実施しています。

    FCA (Financial Conduct Authority)

    金融行為監督局

    FCA(Financial Conduct Authority)は、英国の金融サービス業を規制・監督する独立機関です。消費者保護、市場の健全性維持、競争促進を目的とし、約5万社の金融機関を監督しています。商品デリバティブ市場では、MiFID IIに基づく規制実施とBrexit後の独自規制体系構築で重要な役割を果たしています。

    ESMA (European Securities and Markets Authority)

    欧州証券市場監督機関

    ESMA(欧州証券市場監督機関)は、EUにおける証券市場の監督と規制を担当する独立機関です。金融商品取引の透明性確保、投資家保護、市場の安定性維持などを目的とし、統一的な規制と監督を実施します。商品取引では、EU市場における規制遵守と市場の安定性確保において重要な監督機関です。

    PRA (Prudential Regulation Authority)

    審慎規制当局

    PRA(Prudential Regulation Authority)は、英国の金融機関の健全性を監督する規制当局です。銀行、保険会社、主要投資会社の財務健全性と安定性を確保し、預金者と保険契約者を保護します。FCAと連携して英国の「ツインピークス」規制体制を構成しています。