原子番号74の元素(W)で、遷移金属の一つです。既知の金属の中で最も融点が高く(約3422℃)、非常に硬く重い特徴があります。主に超硬合金(切削工具など)や、フィラメント、電極、合金材料として利用されます。
タングステン(Tungsten)は、原子番号74、元素記号W(ドイツ語の Wolfram に由来)で表される遷移金属元素です。灰白色から銀白色の非常に硬く重い(金やウランに匹敵する密度)金属です。最大の特徴は、全ての金属の中で最も融点が高いこと(約3422℃)、および非常に高い引張強度と硬度を持つことです。レアメタルの一つに分類されます。
その高い硬度と融点を活かした用途が中心です。
主な鉱石は鉄重石(Ferberite)、マンガン重石(Huebnerite)、灰重石(Scheelite)などです。中国が世界の生産量の大部分(約8割以上)を占めており、供給構造が偏在しています。価格は超硬工具などの工業需要や、中国の生産- 輸出動向の影響を受けます。
タングステンは、その極めて高い融点と硬度により、工具材料や高温材料として産業に不可欠なレアメタルです。
ウォルフラム (Wolfram)
セレン
原子番号34の元素(Se)で、硫黄やテルルに似た性質を持つ非金属(または半金属)です。光伝導性や半導体特性を示し、ガラス、顔料、電子写真(コピー機ドラム)、栄養補助食品などに利用されます。
ニオブ
原子番号41の元素(Nb)で、タンタルと性質が似た遷移金属です。主に鉄鋼(高張力鋼、ステンレス鋼)の添加剤として、強度や靭性を向上させるために利用されます。超電導材料や特殊合金にも使われます。
レアメタル
地殻中の存在量が少ない、または抽出・精製が経済的・技術的に難しい金属元素の総称です。明確な定義はありませんが、リチウム、チタン、コバルト、レアアースなどが含まれ、ハイテク産業に不可欠な材料です。
ゲルマニウム
原子番号32の元素(Ge)で、ケイ素とスズの中間の性質を持つ半金属(メタロイド)です。半導体としての性質を持ち、主に光ファイバー、赤外線光学レンズ、一部の半導体、触媒などに利用されます。
ジルコニウム
原子番号40の元素(Zr)で、チタンやハフニウムに似た遷移金属です。優れた耐食性と低い熱中性子吸収特性を持ち、主に原子力発電所の核燃料被覆管(ジルカロイ)として利用されます。