Moneyness

概要

マネネス（Moneyness）は、オプション契約が現在どのような状態にあるかを、原資産の市場価格とオプションの権利行使価格との相対的な関係によって示す概念です。

3つの状態

マネネスは主に以下の3つの状態で表現されます。

• イン- ザ- マネー (In the Money, ITM): その時点で権利行使すれば、プレミアム（コスト）を考慮する前に利益が出る状態。
• アット- ザ- マネー (At the Money, ATM): 市場価格と権利行使価格が（ほぼ）等しい状態。
• アウト- オブ- ザ- マネー (Out of the Money, OTM): その時点で権利行使しても損失が出る（権利行使する価値がない）状態。

意味合い

• オプション価値の構成: マネネスは、オプションプレミアムが本質的価値と時間価値のどちらで主に構成されているかを示唆します（ITMは本質的価値が主、ATM/OTMは時間価値が主）。
• リスク指標への影響: マネネスの状態によって、デルタ、ガンマ、セータなどのリスク指標（グリークス）の値が大きく異なります。
• 戦略選択: オプション戦略を構築する上で、どのマネネスのオプションを選択するかが要素となります。

マネネスを理解することは、オプションの価格特性やリスク特性を把握し、適切な取引戦略を立てるための基礎となります。