読み込み中...
参照する資産(株価、金利、コモディティ価格など)の価格変動は外貨建てで計算されるものの、キャッシュフローの交換は自国通貨など別の通貨で行われるスワップ契約です。為替リスクを排除する特徴があります。
クアントスワップ(Quanto Swap)は、参照する原資産(株価指数、金利、商品価格など)が外貨建てであるにもかかわらず、そのパフォーマンスに基づいて計算されるキャッシュフローを、あらかじめ定められた固定為替レートを用いて別の通貨(通常は投資家の自国通貨)で決済するデリバティブ契約です。「Quanto」はQuantity Adjusting Optionに由来するとも言われます。
例えば、米国の株価指数(ドル建て)を参照するクアントスワップを円で決済する場合を考えます。投資家は米国の株価指数のリターンを受け取り、円の変動金利(または固定金利)を支払います。この際、ドル建ての株価指数のリターンは、契約時に定められた固定為替レートで円に換算されて決済されます。これにより、投資家は参照資産の価格変動リスクのみを負い、為替変動リスクを負うことがありません。
繰延スワップ
スワップ契約のキャッシュフロー交換(金利や価格の支払い・受取り)が、契約締結日よりも後の、将来の特定日から開始されるスワップ取引です。開始時期を調整したい場合に利用されます。
モーゲージスワップ
住宅ローン担保証券(MBS)などのモーゲージ関連資産のパフォーマンス(金利やキャッシュフロー)を、LIBORなどの市場金利と交換するスワップ契約です。モーゲージ関連の金利リスクやプレペイメントリスクを管理するために利用されます。
スプレッドスワップ
二つの異なる変動金利、または二つの異なる資産価格(コモディティ価格など)の差(スプレッド)に基づいてキャッシュフローを交換するスワップ契約です。価格差の変動リスク管理や投機に利用されます。
インフレスワップ
インフレ率の変動リスクを管理するデリバティブ契約で、固定金利とインフレ指数連動の変動金利を交換します。年金基金や保険会社が将来のインフレ連動支払い義務をヘッジする際に活用されています。長期的な資金計画の安定化と実質金利リスクの管理に重要な役割を果たします。
エキゾチックスワップ
標準的なスワップ(プレーンバニラ・スワップ)とは異なる、特殊な条件や複雑なキャッシュフロー構造を持つスワップ取引の総称です。特定のニーズに合わせてオーダーメイドで組成されます。