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コモディティ取引用語辞典トレタム

コモディティ取引に関する専門用語を学べる総合用語集

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    Rollover

    ロールオーバー(乗換)

    先物市場

    ロールオーバーは、満期を迎える先物ポジションを次の限月に乗り換える取引操作です。継続的なヘッジやエクスポージャー維持に不可欠な手法で、ロールコストの管理、タイミングの最適化、市場流動性への対応が、取引パフォーマンスを大きく左右する重要な要素となっています。

    基本概念

    ロールオーバー(Rollover)は、限月更新、ポジション乗換とも呼ばれ、満期が近づいた先物ポジションを決済し、同時により先の限月で同様のポジションを構築する取引操作です。これにより、物理的な受渡しを避けながら、価格リスクへのエクスポージャーを継続的に維持できます。商品先物、金融先物、通貨取引など、期限のある契約を扱うすべての市場で日常的に行われる基本的な取引手法です。

    ロールオーバーのメカニズム

    ロールオーバーは、2つの取引を同時または連続的に実行します。期近限月の既存ポジションを決済(買いポジションなら売却、売りポジションなら買戻し)し、期先限月で新たなポジションを構築します。この取引は、通常、期近限月の最終取引日の数日から数週間前に実施され、市場の流動性が十分にある時期を選んで実行されます。スプレッド取引として一括執行することで、価格変動リスクを最小化できます。

    ロールコストと収益

    ロールオーバーには、ロールコスト(またはロールイールド)が発生します。コンタンゴ市場では、期先物が期近物より高いため、ロングポジションのロールオーバーはコストとなります。逆に、バックワーデーション市場では、ロールオーバーが収益を生みます。このコストは、保管費用、金利、便益利回りを反映しており、長期保有戦略のパフォーマンスに大きな影響を与えます。コモディティETFや指数連動商品では、このロールコストが重要な収益決定要因となります。

    実行戦略と最適化

    効率的なロールオーバーには、複数の戦略があります。一括ロールでは、特定日にすべてのポジションを乗り換えます。段階的ロールでは、複数日に分けて徐々に乗り換え、価格平均化効果を狙います。ダイナミックロールでは、市場状況に応じて最適なタイミングと限月を選択します。また、ロール時期の市場流動性、スプレッドの水準、ボラティリティなどを考慮し、取引コストを最小化する執行戦略が重要です。

    市場への影響と留意点

    大規模なロールオーバーは、市場価格に影響を与える可能性があります。特に、商品インデックスファンドの定期的なロールは、「ゴールドマン・ロール」として知られ、予測可能な価格パターンを生むことがあります。このため、他の市場参加者はロール時期を予測し、先回りした取引を行うことがあります。投資家は、ロールによる取引コスト、市場インパクト、税務上の影響を総合的に考慮し、最適なロールオーバー戦略を選択する必要があります。

    関連用語
    Contract Month

    限月

    先物契約やオプション契約が満期を迎える月を示す用語で、取引対象となる契約を特定する重要な要素です。通常は年月で表示され、契約の最終取引日と受渡し期日を決定します。限月の選択は、ヘッジ期間や流動性、ロールオーバー戦略に大きく影響する重要な取引判断となります。

    Final Settlement

    最終決済/満期決済

    先物契約が満期を迎える際の決済処理で、現物受渡しまたは差金決済により契約が終了します。最終取引日の清算価格で全ての未決済ポジションが決済され、現物受渡しの場合は実際の商品の授受が行われます。満期日管理は先物取引において最も重要な実務の一つです。

    Margin Call

    マージンコール(追証)

    証拠金が維持証拠金水準を下回った際に発生する追加証拠金の請求です。指定期限までに入金またはポジション削減を行わないと強制決済されます。市場の急変動時には連鎖的に発生し、さらなる価格変動を引き起こすことがあるため、リスク管理上極めて重要な概念です。

    Tick Size

    最小変動単位(ティックサイズ)

    先物やオプションの価格が変動する最小単位で、1ティックの価値は契約サイズとの積で決まります。取引の損益計算の基本単位となり、スキャルピングやデイトレードでは特に重要な要素です。市場の流動性と価格発見の効率性のバランスを考慮して、各商品ごとに適切に設定されています。

    Clearing House

    クリアリングハウス

    クリアリングハウスは、取引の決済を保証し、カウンターパーティリスクを一元管理する中央清算機関です。証拠金制度、日々の値洗い、デフォルト管理制度により市場の健全性を維持します。商品取引では価格変動リスクの適切な管理で市場の信頼性を支えています。

    Daily Settlement

    日次清算/値洗い

    毎営業日の清算価格に基づいて、全ポジションの評価損益を計算し証拠金口座に反映させる仕組みです。日々の値洗いにより未実現損益が実現され、信用リスクの蓄積を防ぎます。この仕組みにより、先物市場の安定性と透明性が維持され、大規模な債務不履行を防いでいます。

    Futures Market

    先物市場

    先物市場は、将来の特定期日に標準化された商品を定められた価格で売買することを約束する取引市場です。価格変動リスクのヘッジ、将来価格の発見、投機機会の提供という3つの主要機能を持ちます。農産物、エネルギー、金属、金融商品など幅広い商品が取引され、現代の金融システムに不可欠な市場インフラとなっています。

    Price Limit

    値幅制限

    1日の価格変動幅を一定範囲内に制限する仕組みで、過度な価格変動から市場と投資家を保護します。制限値幅に達するとサーキットブレーカーが発動し、取引が一時停止または制限されます。市場の冷静さを取り戻す時間を提供し、パニック的な売買を防ぐ重要な安全装置です。