セリウム
原子番号58の元素(Ce)で、ランタノイド(希土類元素)の一つです。希土類の中では最も存在量が多く、研磨剤、自動車排ガス浄化触媒、ガラス添加剤、発火石などに利用されます。
希土類元素17元素の特性、用途、市場構造を包括的に解説。中国の供給支配、価格形成メカニズム、輸出規制の影響など、レアアース市場の特殊な構造を詳しく分析します。永久磁石、触媒、蛍光体など、各元素の具体的な用途と需要動向を説明。供給多様化の取り組み、リサイクル技術、代替技術の開発状況についても最新情報を提供します。
セリウム
原子番号58の元素(Ce)で、ランタノイド(希土類元素)の一つです。希土類の中では最も存在量が多く、研磨剤、自動車排ガス浄化触媒、ガラス添加剤、発火石などに利用されます。
ジスプロシウム
原子番号66の元素(Dy)で、ランタノイド(希土類元素)の一つです。特にネオジム磁石の耐熱性を向上させる添加剤として重要であり、ハイブリッドカーや電気自動車のモーターなどに利用されます。
エルビウム
原子番号68の元素(Er)で、ランタノイド(希土類元素)の一つです。光ファイバー増幅器(EDFA)の重要な材料として、長距離光通信網に不可欠な役割を果たしています。ガラス着色剤やレーザー材料にも利用されます。
ユウロピウム
原子番号63の元素(Eu)で、ランタノイド(希土類元素)の一つです。主に赤色や青色を発光する蛍光体の材料として、カラーディスプレイ(ブラウン管、プラズマ、液晶、LED)や蛍光灯などに利用されてきました。
ガドリニウム
原子番号64の元素(Gd)で、ランタノイド(希土類元素)の一つです。強い磁性を持ち、MRI(磁気共鳴画像法)用の造影剤として医療分野で利用されるほか、原子炉材料や特殊合金にも用いられます。
ホルミウム
原子番号67の元素(Ho)で、ランタノイド(希土類元素)の一つです。天然元素の中で最も強い磁気モーメントを持ち、強力な永久磁石の磁場集中材や、特殊なレーザー、ガラス着色剤などに利用されます。
ランタン
原子番号57の元素(La)で、ランタノイド(希土類元素)系列の最初の元素です。カメラレンズなどの光学ガラス、ニッケル水素電池の電極材料、石油精製触媒などに利用されます。
ルテチウム
原子番号71の元素(Lu)で、ランタノイド(希土類元素)の最後の元素です。ランタノイドの中で最も重く、硬く、融点が高いとされます。希少かつ高価なため、特殊な触媒や検出器、研究用途などに限定的に利用されます。
ネオジム
原子番号60の元素(Nd)で、ランタノイド(希土類元素)の一つです。最も強力な永久磁石であるネオジム磁石(Nd-Fe-B系)の主成分として、モーターやスピーカーなどに不可欠な材料です。
プラセオジム
原子番号59の元素(Pr)で、ランタノイド(希土類元素)の一つです。銀白色の金属で、強力な永久磁石(ネオジム磁石)の添加剤や、ガラス・セラミックスの着色剤(黄緑色)などに利用されます。
サマリウム
原子番号62の元素(Sm)で、ランタノイド(希土類元素)の一つです。主な用途は、コバルトとの合金であるサマリウムコバルト磁石(SmCo)であり、高温でも磁力を維持できる特徴があります。
スカンジウム
原子番号21の元素(Sc)で、遷移金属の一つです(希土類元素に含められることもあります)。銀白色の軽い金属で、主な用途はアルミニウムとの合金(軽量・高強度化)や、高輝度放電ランプです。
テルビウム
原子番号65の元素(Tb)で、ランタノイド(希土類元素)の一つです。主に緑色を発光する蛍光体の材料として利用されるほか、高性能磁石の添加剤や磁歪材料などにも使われます。
ツリウム
原子番号69の元素(Tm)で、ランタノイド(希土類元素)の中で最も希少な元素の一つです。銀灰色の金属で、非常に高価なため用途は限定的ですが、携帯可能なX線発生装置などに利用されます。
イッテルビウム
イッテルビウム (Ytterbium) は、原子番号70、元素記号Ybで表されるランタノイド元素です。銀白色の柔らかい金属で、重希土類の一つです。ステンレス鋼の改質、光ファイバー増幅器、レーザー結晶、原子時計などに利用されます。
イットリウム
原子番号39の元素(Y)で、遷移金属に分類されますが、性質が似ているため希土類元素(レアアース)と共に扱われることが多いです。赤色蛍光体、レーザー結晶、超電導材料、合金添加剤などに利用されます。