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Coffee - Robusta

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コモディティ取引用語辞典トレタム

コモディティ取引に関する専門用語を学べる総合用語集

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    Coffee - Robusta

    コーヒー(ロブスタ種)

    飲料作物(コーヒー・カカオ)

    ロブスタ種コーヒーは、病害虫に強く収量の多いコーヒー品種です。低地でも栽培可能で、全生産の約40%を占めます。ベトナム、ブラジル、インドネシアが主産地で、主にインスタントコーヒーやエスプレッソブレンドに使用されます。ICE Europeのロブスタ先物が価格指標で、アラビカ種より安価で取引されます。

    基本概念

    コーヒーロブスタ種(Coffea canephora、カネフォラ種)は、中央- 西アフリカ原産のコーヒーノキで、世界のコーヒー生産の約40%を占めます。染色体数22の二倍体で、他家受粉が必要です。アラビカ種と比較して、カフェイン含有量が多く(2.2-2.7%)、クロロゲン酸も豊富で、苦味が強く、ボディのしっかりした味わいが特徴です。標高0-800mの低地でも栽培可能で、年間平均気温24-30℃、高温多湿環境に適応しています。

    栽培特性と利点

    ロブスタ種は、栽培上の多くの利点を持ちます。病害虫抵抗性が高く、特に葉さび病への耐性があります。収量がアラビカ種の1.5-2倍と多く、経済性に優れます。樹勢が強く、管理が比較的容易です。開花から収穫までの期間が短く(9-11ヶ月)、回転が速いです。平地栽培が可能なため、機械化が容易で、生産コストが低く抑えられます。これらの特性により、商業栽培に適しています。

    主要生産国と地域特性

    ベトナムが世界最大のロブスタ生産国(全ロブスタ生産の約40%)で、中部高原が主産地です。ブラジル(エスピリトサント州)は、コニロン種と呼ばれる品種を生産します。インドネシア(スマトラ、ジャワ)、インド(カルナータカ州)、ウガンダも重要産地です。西アフリカ(コートジボワール、カメルーン)は、伝統的産地ですが、シェアは低下しています。各地域で、加工方法や品質基準が異なります。

    用途と市場

    ロブスタ種の主要用途は、インスタントコーヒー(可溶性コーヒー)で、全生産の約50%が使用されます。エスプレッソブレンドでは、クレマ(泡)形成とボディ強化のため、10-30%配合されます。RTD(Ready to Drink)コーヒー飲料の原料としても重要です。価格は、ICE Europe(ロンドン)のロブスタコーヒー先物(ドル/トン)で形成され、アラビカ種の60-70%程度で取引されます。ベトナムの生産動向が価格に大きく影響します。

    品質向上と将来展望

    従来「低品質」とされたロブスタ種も、品質向上が進んでいます。ファインロブスタ(スペシャルティグレード)の生産が増加し、単一産地商品も登場しています。精製方法の改善(ウォッシュド、ハニープロセス)により、風味が向上しています。気候変動への適応性から、栽培地域の拡大が予想されます。機能性成分(クロロゲン酸)への注目も高まっています。アラビカ種との交配による新品種開発も進み、両種の長所を併せ持つ品種が期待されています。

    同義語・略語

    カネフォラ種

    関連用語
    Coffee - Arabica

    コーヒー(アラビカ種)

    アラビカ種コーヒーは、高品質で香り豊かな味わいを持つコーヒーの主要品種です。標高1,000m以上の高地で栽培され、全コーヒー生産の約60%を占めます。ブラジル、コロンビア、エチオピアが主産地で、ICEコーヒーC先物が国際価格指標です。気候変動に脆弱で、品質により大きな価格差が生じます。

    Cocoa

    カカオ

    カカオは、チョコレートの主原料となる熱帯作物で、種子(カカオ豆)を発酵・乾燥させて製品化します。コートジボワール、ガーナが世界生産の60%を占め、ICEカカオ先物が価格指標です。児童労働、森林破壊などの課題を抱え、認証制度による持続可能な生産への転換が進められています。

    Coffee

    コーヒー

    コーヒーは、コーヒーノキの果実から採取される種子(コーヒー豆)を焙煎して作る嗜好飲料の原料です。アラビカ種とロブスタ種が主要品種で、ブラジル、ベトナム、コロンビアが主要生産国です。品質、産地、加工方法により価格が大きく異なり、世界第2位の取引規模を持つ重要な農産物商品です。

    Orange Juice

    オレンジジュース

    オレンジジュースは、オレンジを搾汁した果汁飲料で、濃縮還元と非濃縮(NFC)に分類されます。ブラジル、米国フロリダが主要生産地で、ICE冷凍濃縮オレンジジュース先物が価格指標です。柑橘類の病害や異常気象により供給が不安定で、健康志向による需要変化も加わり、価格変動の大きい商品です。

    Tea

    茶(チャ)

    茶は、チャノキの葉を加工した世界で水に次いで最も消費される飲料の原料です。緑茶、紅茶、ウーロン茶など発酵度により分類され、中国、インド、ケニア、スリランカが主要生産国です。健康効果への注目から需要が拡大し、品質や産地により価格が大きく異なる嗜好品として、独自の市場を形成しています。