国際海上輸送などで最も一般的に使用される、温度調節機能を持たない密閉型の汎用コンテナのことです。雑貨、工業製品、一部の非生鮮食品など、常温での輸送が可能な様々な貨物に利用されます。
ドライコンテナ(Dry Container)は、国際海上輸送を中心に、陸上輸送でも広く利用されている輸送コンテナの中で、最も標準的で普及しているタイプです。特殊機能を持たず、一般的な常温貨物(General Cargo)の輸送を目的とした、密閉型の金属製箱型コンテナです。
リーファーコンテナ(冷凍- 冷蔵)、タンクコンテナ(液体用)、オープントップコンテナ(天井開放)、フラットラックコンテナ(天井- 側面なし)などの特殊コンテナと対比されます。
ドライコンテナは、その汎用性と標準化により世界のコンテナ輸送量の大部分を占め、現代の国際物流を支える基盤となっています。
一般貨物用コンテナ, 汎用コンテナ, Dry Van (DV)
フォワーダー
荷主の代理として国際輸送業務を包括的に請け負う専門業者です。輸送手段の手配、通関手続き、書類作成、貨物の集荷・配送など、複雑な国際物流を一括して管理します。自社では輸送手段を持たず、複数の運送会社と連携してサービスを提供します。
荷揚港
海上輸送において貨物が船から陸揚げされる到着地の港です。船荷証券に記載される重要な項目で、輸送契約の履行地点となります。荷受人はこの港で貨物を引き取り、通関手続きを行います。港湾設備や取扱能力により輸送コストや時間が大きく影響されます。
TEU(20フィートコンテナ換算)
20フィート標準コンテナ1個分を表す単位で、Twenty-foot Equivalent Unitの略です。コンテナ船の積載能力や港湾の取扱量を表す国際標準単位として使用されます。40フィートコンテナは2TEUと換算され、海運業界の統計や分析で広く活用されています。
複合一貫輸送
海上、陸上、航空など複数の輸送手段を組み合わせて、単一の運送契約のもとで貨物を出発地から目的地まで一貫して輸送するサービスです。国際物流の効率化とコスト削減を実現し、荷主にとってはワンストップで輸送管理が可能になります。
定期船輸送
コンテナ船などが、特定の港間を結ぶ決まった航路(サービスルート)を、公開されたスケジュールに基づいて定期的に繰り返し運航する形態の海上輸送サービスです。不定期船(トランパー)と対比されます。