Cancellation Clause

### 概要 キャンセル条項（Cancellation Clause）とは、売買契約、サービス契約、リース契約、傭船契約など様々な契約において、契約期間満了前に、あらかじめ定められた特定の条件が満たされた場合、または特定の期間が経過した場合に、契約当事者の一方または双方が、その契約を将来に向かって終了（キャンセル、解除、解約）させることができる権利とその手続きについて定めた条項のことです。「契約解除条項」や「解約条項」とほぼ同義で用いられます。 ### 主な規定内容 - **キャンセル（解除）権の発生事由:** どのような場合にキャンセルできるか（例: 相手方の契約違反、支払遅延、不可抗力事由の発生、事前通知など）。 - **キャンセルの手続き:** 意思表示の方法（例: 書面通知）、通知期間など。 - **キャンセル時の効果:** 契約終了時期、支払い済み代金の扱い、損害賠償や違約金（キャンセル料）の有無、契約終了後も存続する義務（秘密保持等）など。 ### 例 - **傭船契約:** 船舶到着が大幅に遅れた場合に傭船者がキャンセルできる条項。 - **サービス契約:** 一定期間前に通知すれば理由を問わず解約できる条項。 - **売買契約:** 相手方に重大な契約違反があった場合に解除できる条項。 ### 重要性 予期せぬ事態や契約継続が不合理になった場合に、契約関係から離脱するためのルールを明確に定めておくことは、リスク管理上重要です。条項内容は当事者間の力関係や交渉によって大きく異なります。 キャンセル条項の内容は、契約締結時に十分に確認すべき重要ポイントの一つです。