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エタノール製造の副産物
蒸留粕(DDGS:Distillers Dried Grains with Solubles)は、トウモロコシや小麦などの穀物からエタノール燃料を製造する過程で生成される高付加価値の副産物で、優れた栄養特性を持つ家畜飼料として世界的に重要な地位を占めています。粗タンパク質含有率が約27%と高く、リン、エネルギー価も豊富で、牛、豚、鶏の飼料として広く利用されます。米国のエタノール産業拡大に伴いDDGS生産量も急増し、トウモロコシ1ブッシェルから約2.8ガロンのエタノールと約17-18ポンドのDDGSが生産されます。国際的な飼料穀物として、大豆粕との代替関係にあり、価格競争力と栄養価のバランスで需要が決定されます。輸送- 保管の利便性、長期保存性に優れ、アジア諸国への輸出も拡大している重要な農産物副産物です。
ライ麦
ライ麦は寒冷地で栽培される穀物で、黒パンやウイスキーの原料として使用されます。年間生産量は約1,200万トンで、EU、ロシア、ベラルーシが主要生産国です。耐寒性が高く、痩せた土地でも栽培可能です。
ソルガム(モロコシ)
ソルガムは乾燥に強い穀物で、アフリカとアジアの半乾燥地域で重要な食料です。世界生産量は約6,000万トンで、米国、ナイジェリア、インドが主要生産国です。飼料、食用、エタノール生産に使用されます。
籾(もみ)
籾は収穫直後の米で、籾殻に包まれた状態の米です。精米歩留まりは約65-70%で、籾から玄米、さらに精米へと加工されます。CMEで先物取引され、アジアの米価格指標として重要です。
デュラム小麦
Durum Wheatは、パスタやクスクスなどの食品製造に特化した硬質小麦の品種です。高タンパク質含量と強靭なグルテン構造を持ち、パスタの弾力性と食感を決定する重要な特性を有しています。イタリア、カナダ、アメリカなどが主要生産国であり、パスタ産業の基盤となる重要な商品作物として、品質基準と価格形成において独自の市場を形成しています。
粗粒穀物
粗粒穀物は、小麦と米以外の穀物の総称で、主にトウモロコシ、大麦、ソルガム、オーツ麦などを指します。飼料用途が中心ですが、食用、工業用にも利用され、世界の穀物市場で重要な位置を占めています。